第60回 社会貢献者表彰 受賞者一覧
(敬称略)
【功績の内容】
- 精神的・肉体的な著しい労苦、危険、劣悪な状況に耐え、他に尽くされた功績
- 困難な状況の中で黙々と努力し、社会と人間の安寧、幸福のために尽くされた功績
- 先駆性、独自性、模範性などを備えた活動により、社会に尽くされた功績
- 海の安全や環境保全、山や川などの自然環境や絶滅危惧種などの希少動物の保護に尽くされた功績
- 家庭で実子に限らず多くの子どもを養育されている功績
- その他の功績
認定NPO法人 REALE WORLD(静岡県)
子どもたちの生きる力と心を育むことを目指し、静岡県伊東市とネパールにサッカーチームを作り、サッカーを通して、国際交流やボランティア活動を実践している。また、フェアトレードショップを運営し、環境問題の改善や途上国の雇用創出に取り組んでいる。>> 詳細・手記
推薦者/NPO法人 途上国のごみ問題解決を支援する会 AZWaC
一般社団法人 モザンビークのいのちをつなぐ会(モザンビーク共和国)
モザンビークの貧困エリアに暮らして、地域の課題や本当に必要なものを理解した榎本恵さんが2013年に設立したNGO。識字率をあげるための寺子屋の運営、食料自給率を高めるために農業指導の実施、公衆衛生や美化活動、井戸とトイレを設置する水環境活動などを地域の人々とともに取り組んでいる。>> 詳細・手記
推薦者/PVM代表、アーティストルイス・バレリオ
松本 敏秀(福岡県)
歯科医師として、2011年からミャンマーで歯科医療を受けられない状況下の子どもや少数民族のために歯科治療、予防歯科・保健衛生指導を無償で実施している。これまでに歯ブラシ22万本以上を持ち込み200カ所以上で巡回診療を行っている。>> 詳細・手記
推薦者/ミャンマーレストラン経営、ミャンマー愛の家小学校 理事長 Ktawt Kyawt Khine
認定NPO法人 児童虐待防止協会(大阪府)
児童虐待問題を防止・予防する目的で、日本で初めて、医療、保健、福祉、法曹、教育、報道などの関係者により1990年に創設された民間団体。児童虐待問題の早期発見、早期予防に取り組もうと「子どもの虐待ホットライン」の開設や児童虐待の多領域の専門家によるセミナーや研修会などを開催している。>> 詳細・手記
推薦者/認定NPO法人 チャイルド・リソース・センター 代表理事 宮口 智恵
宅老所いしいさん家(千葉県)
介護福祉士・ケアマネジャーの石井英寿さんが、「時間で管理する介護」に疑問を抱き、2006年に設立した宅老所。デイサービスをベースに、高齢者や利用者の家族、スタッフの子ども、外国人スタッフ、地域のボランティアなど、様々な人が集まる場所。「ありのままその人らしくいられる社会」を目指し、介護の枠を超えた地域のつながり、人との支え合い「誰も取り残さないこと」に力を注いでいる。>> 詳細・手記
推薦者/社会福祉法人 地蔵会 理事長 大野 待子
NPO法人 エンジェルサポートセンター(東京都)
児童養護施設や里親家庭といった、社会的養護の下で生活する児童の自立支援活動を行う団体として、2002年に立川市に設立された。自立を控えた児童へ、金銭管理、栄養管理、悪徳商法対策、メンタルヘルスなどの内容について専門家から学び、社会に出る準備をする支援プログラムを1年間かけて実施している。>> 詳細・手記
推薦者/新宿区更生保護女性会 会長 坂本 悠紀子
認定NPO法人 麦の会(宮城県)
仙台市で「安心安全な材料でパンとクッキーを作る」「障がいのある人もない人も共に働ける場所」の2つを柱に、パンとクッキーの店「コッペ」を30年以上にわたり運営している。長年に渡る活動で、「コッペ」で働く障がいのあるスタッフの姿は当たり前の風景として地域に溶け込み、住民から愛される町のパン屋さんとして親しまれている。>> 詳細・手記
推薦者/一般社団法人 WATALIS
慶南青年カレッジ実行委員会(山口県)
中野智昭さんが中心となり日韓青年相互理解の交流活動を行っています。学生が主体となり、環境と平和をテーマに、夏は日本、冬は韓国で開催し、春に長門市油谷大浦海岸で行われる「日韓海峡海岸漂着ゴミー斉清掃」は、提唱者として、漁業関係者や自治会・県・市職員、関係団体など大勢の地域住民を巻き込む大イベントとなった。>> 詳細・手記
推薦者/一般財団法人 防長青年館 理事長 末次 利幸
江田島市の古鷹山中腹の休耕水田をビオトープにする造成整備に携わった梶岡幹生さんを中心に結成された会。植物・生物の繁栄に必要なモニタリング調査、研究、外来種植物の除去の活動をはじめ、人口池の管理、遊歩道の除草作業などビオトープの保全活動を20年にわたり行っている。>> 詳細・手記
推薦者/江田島市長 明岳 周作
大滝 利彦(新潟県)
上越市で初代防災局危機管理専門職として採用され、防災士養成講座を担当している。「上越市防災士会」を創設し、同市の防災士670名以上を育成。養成講座開始前は28名だった防災士は現在1,134名に増え、新潟県内では新潟市を押さえ第一位になるなど、自分たちの手で自分たちの町を災害から守る取り組みを続けている。>> 詳細・手記
推薦者/公益社団法人 隊友会 理事長 岩﨑 茂
NPO法人 チュラキューブ(大阪府)
地域の障がい者福祉・少子高齢化のまちづくり、伝統工芸や農業の低迷など、「社会の困りごと」を解決するため、様々なソーシャルビジネスを創出している団体。中でも、大阪発のビジネスモデルとして、障がい当事者は企業に直接雇用され「地域の困りごと解決の担い手として出向する」新しい障がい者雇用の仕組み「ユニリク(ユニバーサル・リクルーティング)」を作り上げた。>> 詳細・手記
推薦者/認定NPO法人プール・ボランティア 理事長 岡崎 寛
新庄民話の会(山形県)
山形県新庄に伝わる民話を継承しようと、1986年に有志53名で発足した会。発足以来、語り手の発掘や民話の掘り起こしを行うとともに「みちのく民話まつり」を毎年開催。担い手育成のために、語り手が市内小中学校の児童に民話語りの楽しさを伝え教える「新庄こども語りまつり」も開催している。>> 詳細・手記
推薦者/ほうき民話の会
公益社団法人 隊友会 和歌山県隊友会(和歌山県)
自衛隊員として培った経験を活かし、和歌山県内で多岐にわたる活動を行っている。「深山旧陸軍墓地」の清掃や、年間100日に及ぶ害獣駆除、また児童養護施設の子どもたちを食事に招待する活動は17年も続けている。田辺市龍神村に墜落して亡くなったB29戦闘機の乗員をアメリカ空軍が慰霊に訪れた際には全面的にサポートし、その後も交流を続けている。>> 詳細・手記
推薦者/公益社団法人 隊友会 理事長 岩﨑 茂
NPO法人 あまやどり高知(高知県)
高知県で路上生活者や出所者、高齢、障がいがあるといった人たちの支援者が頭を悩ませる「住居の確保」や「連帯保証人の確保」の問題を解消しようと、法テラス高知の地方協議会メンバーが発起人となり、借家契約の保証人を引き受ける活動を行っている。支援者とともに支援計画を考え、情報共有をしながら利用者の自立と社会復帰を支援している。>> 詳細・手記
推薦者/NPO法人 ワンファミリー仙台 理事長 立岡 学
社会福祉法人 もやい聖友会(福岡県)
今までの価値観や慣習、ルールに捉われない特別養護老人ホームを北九州市で運営している。入居者やその家族以外にも多くの人が出入りし、月一回開催されるマルシェには大勢の地域住民が訪れる。FM放送局が併設され認知症の人がDJとなる楽しい番組放送をしている。また「赤ちゃん職員」の採用や「認知症行方不明者捜索模擬訓練」を行うなど、斬新なアイデアを取り入れ、地域との繋がりを大切にしている。>> 詳細・手記
推薦者/パゴダの会 代表 古庄 重生
NPO法人 よこすかなかながや(神奈川県)
横須賀市で2017年に和田信一さんが設立した子ども食堂。日曜を除く毎日運営している。利用する子どもたちは登校前に朝ご飯を食べにきて、お昼のお弁当を作ってもらい、夕方には夕食を食べ、家まで送り届ける。和田さんは「一人ぼっちで食事をするような寂しい思いをしてほしくない」と毎日子どもたちのご飯を用意して待っている。>> 詳細・手記
推薦者/横須賀市
NPO法人 かごしまホームレス生活者支えあう会(鹿児島県)
鹿児島市内の路上生活者に週3回のおにぎりの提供と炊き出しや医療相談、生活保護申請の同行支援などと共に緊急一時宿泊施設と自立準備ホームの運営を行っている。住居へ移った人たちにも料理会を実施してコミュニケーションする場を設けたり、SNSでの相談にも対応し、細く長い寄り添う支援を続けている。>> 詳細・手記
推薦者/NPO法人 やどかりサポート鹿児島
一般社団法人 在留外国人支援協会(岐阜県)
日本で暮らす外国人と日本人がよりよく共存できる社会を目指して主にクメール語の通訳業務 を通じて在留外国人技能実習生支援を行う団体。これまで延べ15,000人の外国人労働者の通訳を担当し、違法な労働には関係機関との連携も行っている。レベルの高い通訳は評判を呼び、地方検察庁、警察や消防、医療センター、法テラス、企業、JICAなどさまざまな団体から依頼を受けている。>> 詳細・手記
推薦者/一般社団法人 在留外国人支援協会 広報 宇佐見 祐樹
佐賀県で行政・市民活動団体・企業や地域コミュニティと連携し、空家や空地問題に関する地域課題の解決に取り組んでいるNPO法人。空家を利活用し、こども第三の居場所やコミュニティフリッジと呼ばれる公共冷蔵庫の運営などにも取り組んでいる。>> 詳細・手記
推薦者/佐賀県 県民環境部長 古賀 英敏
NPO法人 ちいきのなかま(長崎県)
2008年から佐世保市で産前・産後・育児に不安を抱える母親を支援を始めた。子育てを終えたお母さんたちがサポーターとして、それぞれの家庭環境による不安や問題に丁寧に寄り添い、育児と家庭を支援している。「ファミリーサポートプログラム」では、年間3,000件の利用があり、ボランティアと利用者の登録者は2,400名にも及ぶ。>> 詳細・手記
推薦者/子どもの人権アクション 長崎 あじじの会 藤井 淳子
NPO法人 メッシュ・サポート(沖縄県)
沖縄県の琉球諸島全域、及び一部鹿児島の空港を有する離島でヘリコプター・小型飛行機を活用した医療支援活動、空飛ぶ救急車として病気やケガの患者の搬送を無料で2007年から行っている。ひと月で30回、これまでに2300回以上出動している。>> 詳細・手記
コペルニク(インドネシア共和国)
インドネシアを拠点に、途上国の最も支援が届きにくい地域で、貧困など社会・環境問題の削減につながるテクノロジーの開発・検証・普及に取り組んでいる。現在、「飲料水の浄化」「農業用ソーラー乾燥機導入」「再利用可能な生理用品普及」「女性零細起業家の生計向上」などのプロジェクトを行っている。>> 詳細・手記
更生保護法人 備作恵済会 古松園(岡山県)
明治30年に岡山市に設立された更生保護施設。「感動、感銘を受けた時しか、人は変わらない」をモットーに、現施設長の岩戸顯さんが独自に構築した「特別指導」のプログラムを2008年から取り入れ、ロールプレイやドキュメンタリー鑑賞、入所者が感じたことを文章化する作業を通して、自分と犯した罪に向き合い、相手の気持ちを理解し、豊かな人間性の回復を目指す指導をしている。>> 詳細・手記
推薦者/NPO法人 食べて語ろう会 理事長 中本 忠子
一般社団法人 グリーフサポートせたがや(東京都)
身近な人との死別や大切なものを亡くした体験をもつこどもやおとなが集い、自分のペースで自分の経験や気持ちに触れることのできる「サポコハウス」を運営してる。個別相談や電話相談にも対応するほか、グリーフやグリーフサポートについて、人々に知ってもらうため講座や、支える側となるファシリテーターを育成する講座も開催している。>> 詳細・手記
推薦者/NPO法人コミュニティ・ネットワーク・ウェーブ 理事長 佐光 正子
在神戸ベトナム寺院 和楽寺(兵庫県)
2012年に神戸市長田区に建立されたベトナム仏教寺院で、現在ティック・ドゥック・チさんが住職を務めている。中国人に次いで2番目に多い在留ベトナム人のために、ベトナム仏教の説法や日系ベトナム人、日本への留学生や技能実習生の相談事に乗り、生活支援などを行っている。>> 詳細・手記
推薦者/大恩寺ベトナム寺院 ティック・タム・チー
L.B.C.(福岡県)
視覚障がいのある学生が九州大学法学部に進学するために支援が呼びかけられたことをきっかけに活動を開始した点訳ボランティアサークル。難易度の高い法律の専門用語の点訳、数学専攻の学生のため図形の点訳をメンバーも勉強しながら行う。8人でスタートした活動に現在は50人が参加している。>> 詳細・手記
推薦者/社会福祉法人 福岡市社会福祉協議会
NPO法人 Alz柏わの会(千葉県)
認知症が痴呆症とよばれ、病気という概念の無かったころから、柏木とき江さんは看護師としての勤務の合間を縫って、認知症の治療に効果的な通所デイケアの開設や家族会の運営に尽力してきた。柏木さんがそれまでの知識を活かし、相談や啓発活動行う団体として設立し柏市で活動している。>> 詳細・手記
推薦者/公益社団法人 茨城県看護協会 会長 白川 洋子
中国から永住帰国し、地域から孤立した残留邦人を支援するために故鈴木昭彦さんが2009年創設し、生活・健康相談、日本語教室の開催、医療通訳者の派遣の他、レクリエーションや国内旅行、料理教室、交流活動などを実施して多様な要望に応えてきた。2016年に夫人の洋子さんが遺志を継いでセンター代表を務めている。>> 詳細・手記
推薦者/宮崎 慶文
溝口 伸之(福岡県)
脊髄性筋萎縮症と診断された溝口さんは、難病患者を介護する家族の負担の大きさを実感し、30歳で福岡市に訪問介護や移動支援を行う会社を設立した。以来20年に渡り複数の団体の役員として福祉行政に政策提言し、事業の制度化に貢献するなど、患者と家族のために行動している。>> 詳細・手記
推薦者/一般社団法人 日本筋ジストロフィー協会
2022年5月JR山陽線海田市駅付近の線路内で動けなくなっていた高齢の夫婦を、広島福祉専門学校の留学生で、当時ネパールから来日したばかりの3人が連携して線路内から救助し、重大事故を未然に防いだ。>> 詳細・手記
推薦者/一般社団法人 ええじゃん
奨励賞の贈呈
- 過去に社会貢献者表彰を受賞され、顕著な活動を継続されている方々の中から、用途が明確な事業等に対し、当財団の運用益から賞金300万円を贈呈しています
冨永 幸子(平成23年度受賞者 ラオス・埼玉県)
ラオスの職業訓練学校に地方から通う女子生徒のための寮の建設費用
社会福祉法人 太陽会 しょうぶ学園(平成25年度受賞者 鹿児島県)
しょうぶ学園入所寮リネン室拡張工事と通所事業所アムアの森2階多目的室個室化工事の費用の一部
NPO 法人 With 優(平成27年度受賞者 山形県)
ひきこもり等の若者が、安心して家出できる「第2の家」を作るプロジェクト「第2の家」の購入費用等の一部
NPO法人 日本喉摘者団体連合会(第47回受賞者 東京都)
アジア13か国で組織している「喉頭摘出団体アジア連盟」の総会開催費用