これまでの活動から見えてきたもの

この事業を始めるきっかけは、韓国出身の先生と県国際交流員（当時）との出会いでした。この出会いにより、姉妹縁組のある山口県と慶尚南道に若者交流をと計画しました。

当初は、私達が考えた企画に参加者を募り交流するものでした。テーマ設定も世間受けするものであったため、参加者の思いとかけ離れ、当然議論がかみ合わず、急遽変更を余儀なくされるありさまでした。国・言葉・生活・文化など、違っていることは理解していても、内容は私たちの自己満足でしかありませんでした。原点に立ち返り、この事業は何のためにあるのかを自問し、お互いが学び合い分かち合うことが大切であることに気づきました。何が違って何が良いのかをしっかりと話し合い、主課題である環境と平和について取り組んできました。2000年からは、大学生主体による自主的な企画運営とし、全てを任しています。いつの間にか、自分たちで問題点や課題を解決することを身に付け、笑顔で生き生きしている姿をみることが私達の楽しみになっています。

地域との信頼の絆

この事業を進めるにあたり、様々な団体、個人からの支援・協力をいただきながら継続してきました。特に「ホストファミリー」のご家族には、何があっても支えてくださるお気持ちがひしひし伝わって、本当にありがたい応援団です。感謝しかありません。また、地域課題を学生が取り組み、一緒に解決していくプロセスは、何事にも代えがたい地域の財産として蓄積されていることも絆の一つと考えています。

私たちの取り組みは、常に新しいことへの挑戦であり、困難や理不尽な事柄にも遭遇します。特に韓国・朝鮮籍の方々とのお付き合いから波及した、根も葉もない偏見や誤解、暴言の経験もしましたが、そこには必ず手を差し伸べてくださる方々の存在があります。本当にありがたいです。

次代を担う学生たちへ

2023年７月。対面交流を４年ぶりに再開し、地域貢献活動を中心に当初の目的が達成できたと手応えを感じました。しかし、参加学生にとって先輩からの引継ぎも途絶え、何もかも初体験による受け入れ（企画・運営）であったため、トラブル発生の都度、多大な労力を傾注することとなりました。最終日の歓送会で見せたリーダーの汗（涙）は、韓国学生の心を揺さぶり、再会と交流の約束が出来ました。

色々な経験を次へのステップに活かし、次年度参加する両国学生に、その「熱い想い」を伝搬してもらいたい。次は、24年２月に韓国で実施予定の冬プログラム、５月の訪韓・大学プレゼンテーションが待ち受けているから。

これからの歩み

この賞を励みとして、日韓交流を実践する団体との情報交換に尽力していきたいと考えており、経団連が創設された「日韓未来パートナーシップ基金」との協働や地域貢献企業とのコラボも視野に入れ、参加学生及び留学生へのさらなるサポートが実践できるような体制づくりに邁進していきたいと考えています。

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  平和ディスカッションの発表（2015.11.22）
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  日本青年国際交流機構 中国ブロック山口県大会
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  韓国人被爆者慰霊碑（2014.8.22）
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  ナザレ園慰問（2015.2）
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  テトラ回収（2023.7）
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  広島平和学習（2023.7）
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  山口大学応援パック贈呈式（2023年春）
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  日韓海峡海岸一斉清掃