受賞者紹介

第59回 社会貢献者表彰
エムジェーアイほーるでぃんぐすかぶしきがいしゃ

MJIホールディングス株式会社

(東京都/ミャンマー)
MJIホールディングス株式会社 代表取締役  永杉 豊
代表取締役  永杉 豊

ミャンマーの民主化移管期間中の2013年から、ミャンマー現地の日本企業、在留邦人、そして日本国内の企業、商工会議所、銀行、国会議員、JICA、大手新聞や大学、ミャンマーレストラン等に向けて、ミャンマー現地の情報を、フリーペーパー誌、日本版「ミャンマージャポン」「英語版 MJ+plus」として、毎月届けている。(英語版 MJ+plus は情勢不安定により休刊)また、月曜日.金曜日の毎日、WEB版の「MYANMAR JAPONニュース」を配信。現地の情勢や、現地駐在員や邦人、進出日系企業にとって、貴重な情報源となっており、信頼は絶大である。無料版と有料版があり、おおよそ、毎日10近くの記事を発信。現在、メディアやジャーナリストにとって情報の収集、発信が非常に困難な中、日々、現地の情報を届け続けている。代表の永杉豊さんは、困窮するミャンマー人のために、在日ミャンマー人や社会活動家、衆参国会議員らとともに「NPO法人ミャンマー国際支援機構」を2022年6月に設立。人道支援と民主化支援の2つを柱に活動し「ミャンマージャポン」「MYANMAR JAPONニュース」でも発信するなど、啓発活動を行っている。

推薦者:一般社団法人日本ミャンマー友好協会 会長 藤縄 善朗

この度は大変栄誉ある賞を賜りまして、心より御礼申し上げます。この賞を通して、日本と関係の深いミャンマーで今起きている事実を広くお知らせできれば光栄です。

私はミャンマーの現地メディアMYANMAR JAPONを運営しています。しかし、私がいま入国すれば刑務所へ直行することになります。

2021年2月、軍事クーデターが発生しアウンサンスーチー氏をはじめとしたミャンマーの民主派議員らはその多くが逮捕・拘束されました。刑務所で拷問を受け殺害された党員も多数います。

現在でも、現地の情報収集や発信は困難を極めており、スタッフは命をかけて写真を撮影していると言っても過言ではありません。街中の至るところにいる軍兵士に万一見つかれば、その場で逮捕・拘束されてしまうからです。

提携メディアのジャーナリストは国境地帯や隣国に逃れ、私たちにニュースを提供してくれています。しかし、逃げ遅れたジャーナリストの多くが今も刑務所に収監され、一部は拷問を受け殺害されたとも聞いております。

日本は過去、膨大な額のODA(政府開発援助)をミャンマーに供与して来ました。それはミャンマーが民主化を実施し自由を得ることが前提条件でした。しかしクーデター後の現在、ある経済専門家は「国内各地の戦闘や治安不安、国際社会からの制裁、国内通貨の下落、外国投資の減少、外貨規制による輸出量の減少、インフレ率の上昇などマイナス要因しかない」と指摘しています。

この社会貢献者表彰は、今も命の危険を犯しながら現地の情報を日本へ送ってくれる弊社スタッフ、そして提携メディアのジャーナリストに贈りたいと思います。

「ジャーナリズムの基本は伝えることだけではなく、弱者の訴えを代弁すること」だと思います。

私たちはミャンマーのメディアとして、これからも親日国ミャンマーの民主化のためにニュースを発信して参ります。

最後になりましたが、皆さんに一つお願いがあります。どうか一人でも多くの方にミャンマーの今を知って頂きたく、私どもが配信しているMYANMAR JAPONニュースをご購読くだされば幸いです。

  • KNUのシェルターでスタッフと情報交換
    KNUのシェルターでスタッフと情報交換
  • カレン民族同盟(KNU)中央執行部外務大臣ソー・トー・ニー氏
    カレン民族同盟(KNU)中央執行部外務大臣ソー・トー・ニー氏
  • スザンナ・ラ・ラ・ソー氏取材風景
    スザンナ・ラ・ラ・ソー氏取材風景
  • ウー・レー氏取材風景
    ウー・レー氏取材風景
  • 国人統一政府(NUG)女性青少年児童担当大臣スザンナ・ラ・ラ・ソー氏
    国人統一政府(NUG)女性青少年児童担当大臣スザンナ・ラ・ラ・ソー氏
  • メータオ・クリニック院長シンシア・マウン氏
    メータオ・クリニック院長シンシア・マウン氏
  • カレンニー民族進歩党(KNPP)議長ウー・レー氏
    カレンニー民族進歩党(KNPP)議長ウー・レー氏
  • シンシア・マウン氏取材風景
    シンシア・マウン氏取材風景
  • ミャンマーの平和を願い植樹
    ミャンマーの平和を願い植樹
「ひとしずく」社会課題に立ち向かう方々を応援するサイト