学識経験者で構成される表彰選考委員会は、社会貢献支援財団会長からの委嘱を受け、候補者の功績について、委員それぞれの知識と経験に基づき、全ての候補者について厳正な選考を行います。
選考委員会のメンバーは以下のとおりです。
選考委員一覧
当財団副会長
毎回、社会を照らす方々と出会えて、本当に「日本も捨てたものじゃない!」と思わされています。「日本は悪くなった」「日本人は悪くなった」と型通りに言うより、ちょっとまわりを見てみれば、きっと社会貢献者表彰にふさわしい方々がたくさんいらっしゃるはずです。小さな小さなお話でも、ぜひ財団にご紹介頂きたいと、私たちは待っております。
いつも表彰式で、曽野綾子元会長(日本財団)が「賞金はご自分のためにお使い下さい。おうちのリフォームでも、新車購入のたしにでも、家族へのプレゼントでもお好きにお使い下さい。社会に寄付する必要はありません」とご挨拶されて、私はこの言葉が大好きです。
日本のマスメデイアが世の中で起きた悪いことばかりを大きく扱い、良いことはとりあげないため、日本は酷い国になったと思いがちですが、社会貢献支援財団に報告される多くの素晴らしい善行を拝見すると、「まだまだこの日本も捨てたものではない」と痛感します。すべての善行を表彰いただきたいと思うくらいです。このような善行を少しでも多くの方々に知っていただき日本人であることのプライドを取り戻していただきたいと思います。非力ながら自分もそのお手伝いの一助になりたいとおもっています。
編集局 編集委員
世の中にはすごい人がいます。頭では分かっていたつもりですが、これまで仕事をしてきた中で実際に数々の人に出会い、驚くことばかりでした。そして今回、このような機会を頂戴し、さらに広い世界で、私などが思い及ばない大きな心で活動している皆さんに出会えました。無私の心とは、「言うは易く行うは難し」です。自分にとって、そのハードルはとてつもなく高いです。その難行を、頭だけでなく行動で示してくれ、ハードルを飛び越えてしまっている方々がこんなにいる。目が見開かれる思いです。そんな活動をご紹介できるとは、この上ない幸せです。
社会貢献表彰者の選考に参加して、まさに「見る前に跳ぶ」人たちの行動力に驚きました。心を激しく揺さぶられました。頭で損得を考える前に、自ずと体が動いてしまう人たちがいます。誰に何と言われようと、自ら信じる道を歩み続ける人たちがいます。
いったい何のため?誰のため?と思ってしまう自分が恥ずかしい…果たして自分だったらできるかと、自問せざるをえませんでした。これまでの自分の半生を振り返れば、何とも中途半端に思えて恥ずかしくなるのです。
同時に、これほど難しい審査はないと感じました。道も違えば、想いも違う。共通するのは気高い志のみ。本来、比較も評価もできないものでしょう。受賞者のみならず、全応募者の素晴らしい生き方に、時に涙しながら、深く敬意を表します。
表彰者を選考することに、これほどの辛さと苦しさを感じる委員会はこれまで経験したことがありません。資料で接するすべての方々に、頭が下がるのです。いざという時に、身の危険も顧みず、人としてするべきことを躊躇なくする。それは、理屈ではなく人間性が瞬時にあらわれた結果なのでしょう。コツコツと長い期間休むことなく、自らの時間を捧げて社会のために活動を続けることもまた、深い志がなければできないことだと思います。翻って自分を考えた時、委員を務めることのあまりのおこがましさに文字通り、身が縮む思いがします。これまで、たくさんの勇気と善意に触れることで、大きな力をいただいていることに感謝しております。