社会貢献の功績
特定非営利活動法人 Basic Life Support KOBE
兵庫県神戸市水上消防管内で消防団員をしている原本静雄さんが、救急インストラクターの資格を取得し、サッカーのワールドカップ日韓大会で救護所警備をしたのを機に、救命手当ての普及活動を行うようになり、仲間と共にNPO法人として発足し、2010年に同市消防局の民間救急団体に登録された。「神戸ルミナリエ」や「神戸花火大会」などのイベントの救護活動にボランティアで参加している。救護活動の範囲を広げようと、救護車両を購入し、車椅子やAEDをはじめとした救急活動資機材もとりそろえ、東日本大震災ではいち早く現地入りして救護活動や物資発送などを行った。
この度は社会貢献団体として衷彰して頂き、誠に有難うございました。また、日頃忙しい中共に活動してくれる団員、当団体を推薦して頂いた神戸市水上消防署の方々にもお礼申し上げます。
私たち、特定非営利活動法人Basic Life Support KOBEは、"いざ"という時にお役に立てればという思いで活動をしている救急ボランティアグループです。活動は主に神戸市が中心で、イベント会場の救護所でケガをされた方などの応急手当を行う一次救命処置(救護瑳)活動、市民への心肺蘇生法・怪我の手当法の講習、普及活動、被災地での救護支援活動等を行っています。救護班活動としては、毎年神戸市内で開催される様々なイベントに年間を通して、約40件程出動しております。「神戸ルミナリエ」や「海上花火大会」等大規模な場合は、隊員を2名1組以上でチーム分けし、それぞれを遊撃隊として会場内に分散して配置することで、救急事案の早期発見や現場到着時間の短縮を図っています。ただ救謹所で待機しているのではなく、自らの足で会揚を回り、いち早く傷病者を見つける姿勢です。そのためいつでも対応できるようにAED、車椅子、救護車、連絡用の無線機等を揃えています。
救命活動普及講習では、企業や学校等の団体からの依頼を受けて、普通救命コースやケガの手当てなどの講習会を行っています。救える命を救うためには、その知識と技術を持った人が増えることが大切と考え、心肺蘇生法などの技術を習得してもらい一人でも多くの命が助けられるよう活動を行っています。
被災地での救護支援活動としては、2011年の東日本大震災では物資を募り、湊川商店街の協力を得て、寄付された食料品や日用品を被災地へ運搬しました。
今回受賞が決定したと報告したところ、団員を含む多くの人に喜んで頂けました。
式典は大変素晴らしく、懇親会や祝賀会では医療活動で社会貫献されている他団体の方からも色々なお話を伺う事が出来、非常に励みになりました。今回表彰式のために全国から受賞者が集まった訳ですが、活動報告を見てこんな活動もあるのかと感心すると同時に、これだけ多くの人が社会貢献されている、日本も捨てたものではないと勇気づけられました。自分たちもその一員と認められたのはとても光栄な事だと思うと同時に、まだまだ頑張らねばと身の引き締まる思いがしました。
今回はこのような晴れがましい機会を与えて頂き、誠に有難うございました。この表彰を機に「救える命を救うため」、更なる意欲をもつて活動に取り組みたいと思っております。
代表理事 原木 静雄