社会貢献の功績
点字サークル「蓮」
大阪府門真市で1973年から久谷洋子さんを中心に、点訳活動と点訳ボランティアの育成を目的に結成され、点訳本の製作や視覚障がい者(児)と新年会やハイキングなどの交流会、アルミ缶(リングプル)の回収、同市社会福祉協議会の広報誌の点訳、点字カレンダーの作成などを行っている。点訳本は大阪府を中心に京都、奈良、和歌山、島根、秋田など各県の盲学校10~13校へ年間200冊程寄贈している。
点字サークル「蓮」が昭和48年に誕生して早いもので45年の歳月が流れました。当初は門真市盲人福祉協会主催の点字教室修了者が、その後の活動の場がない…との事で、当時大阪市内で点訳活動をしていた私に「サークルをたちあげる手助けをしてほしい」とお誘いがありました。
点字教室終了時に「点訳を続けたい」と言う人が4~5名いらしたので相談し、サークル名は点字サークル「蓮」とし、連絡場所が必要なので久谷宅を事務所として登録、会の発足と同時期に「広報かどま」に会員募集の記事をのせていただきスムーズに発足、点字の勉強、指導は盲人福祉協会会長にお願いし、本文を打ったあとの表紙、目次、ページ打ち、奥付け等、製本化に向けての勉強でした。最初の製本は背の部分を糊付けし、表紙との間に白紙をはさみ、糊付けしたのですが余りにも稚拙な出来で、自分たちで製本にすることはあきらめ、日本ライトハウス図書販売部に相談して有料で製本していただくことになりました。冊数を重ねるごとに、スムーズに製本化することが出来るようになり、点訳も楽しく出来るようになってまいりました。その内、パソコンで点訳を…との要望で日本ライトハウスの情報センターにパソコン、点字プリンター、点訳ソフトの相談にゆき、多額の出費でしたが一式購入、早い時期からパソコン点訳を行うことが出来、近年は門真市制施行50周年記念誌や門真市社協だより、カレンダー等、小説やエッセー、詩集以外に点訳しております。
障害者(児)とボランティアの交流を目的として年に4~5回新年会、ハイキング、ミカンやぶどう狩り、花見等々、行っています。長い年月、続けてこられたのは、視覚障害者の明るさ、博学に驚かされ、又、あたたかさを感じることが出来たからではないか?人間的に深みのある方達とのお付き合いが大いに関係しているのではないか?と近年、つくづく思わされます。
現在は読書離れ、本離れがすすみ、じっくりと本を読む人が少なくなった…と言われて久しいですが、盲学校で学ぶ小、中、高校生の学童には、いろんな分野の本を手に取って欲しい…と願って無作為に点訳本をお送りしております。これからも健常者が目にする本のごく一部でしょうが出来るだけ、さまざまな本を点訳し、視覚障害者(児)に読んでいただけるよう会員ともども点訳に頑張ってゆきたい‼と思っております。
今回、社会貢献ということで表彰していただきました事「私達の活動を見て下さっている方々がいらっしゃる」と、とても感動し、又感謝しております。本当に有難うございました。
点字サークル「蓮(はす)」
会長 久谷 洋子