社会貢献の功績
特定非営利活動法人
NPOスチューデント・サポート・フェイス
佐賀県武雄市で平成15年に設立されたNPO法人で、不登校、引きこもり、非行等、学校や社会への不適応状態にある子ども・若者を対象に訪問支援を行っている。これまでに県市等からの委託事業も含め135,000件以上の相談に応じ、県内を中心に11,000件以上のアウトリーチ(訪問支援)に携わり、、そのうち9割以上が引きこもりから脱出するといった成果をあげている。同団体では①アウトリーチ(訪問支援事業)②コネクションズ事業③教育支援事業④キャリア形成支援事業⑤メンタルヘルス事業⑥支援ネットワーク事業⑦シンクタンク事業等を数多くの事業を展開している。また、佐賀発のモデルケースともなっており代表は全国で講演を行う他、厚労省等の政府系委員会でその成果を発信する等成果が評価されている。
当法人は、平成15年に設立されたNPO法人で、不登校、ひきこもり、非行、ニート等困難を抱える子ども・若者の自立支援に取り組んでいます。活動の中心となっているのは、改善率9割の家庭教師方式のアウトリーチ(訪問支援)活動で、その他専門家が常駐し適応訓練を行うフリースペースの運営、心理療法等を組み込んだ体験活動、認知行動療法と職親制度を活用した就労支援事業、支援ネットワークの整備等、社会参加・職業的自立に至るまでの総合的な支援事業を展開しています。
行政機関との協働も年々発展を遂げ、不登校児童生徒を対象としたIT活用支援事業(佐賀市)に始まり、34名の常勤職員の小中学校への配置(佐賀市、嬉野市)、全公立高校を対象とした相談員の派遣及び重篤ケースへのアウトリーチ(佐賀県)、児童相談所への職員の配置(佐賀県)等、先進的な協働事業に携わった他、若年無業者の職業的自立を支援する「地域若者サポートステーション事業(厚労省認定)」、生活困窮者自立支援法に係る総合相談窓口「佐賀市生活自立支援センター」の受託運営、「子ども・若者育成支援推進法」に関しては、「県子ども・若者総合相談センター(法13条)」及び県内唯一の「指定支援機関(法22条)」として信任を受けるなど当該分野における中核機関に位置づけられています。
これら委託事業を含む相談実績は、過去11年で13万5千件に及び、ここ数年は年2万件を超えるなど、県内で最も多くの相談ニーズに対応するNPO法人となった他、改善率及び就職等進路決定者数共に全国トップレベルの実績を収め続けた結果、県全体の若年無業者数も大幅に減少に向かうなど社会問題の解決に向けた糸口も見えてきました。
我々がこれらの活動を通じて目指すものは、社会的孤立・排除を生まない支援体制の確立です。各種実態調査で明らかなように背景要因の深刻化、複雑化の傾向を鑑みるとその実現のためには、突破しなければならない「障壁」は数多く、その道のりも決して平坦なものではありません。そういった意味でも今回の受賞は、活動を共にする、すべての人々に勇気を与えるもので、大変意義深く、今後の取り組みを後押しする大きな「力」となりました。授賞式においても安倍昭恵会長を始め、財団の皆様から温かいお言葉を頂戴した他、受賞者の皆様からも多くの感動を与えて頂きました。スタッフ一同、皆様から賜ったご厚情を胸に、より一層研鑽を積み、粉骨砕身、今後も活動に専心する所存です。
特定非営利活動法人
NPOスチューデント・サポート・フェイス
代表理事 谷口 仁史