平成22年度 社会貢献者表彰
人命救助の功績
すずき ただし
鈴木 正
(41歳/福島県西白河郡)
平成21年5月10日午前6時50分頃、近所ですでに火の手が回り中に入れない住宅火災を発見し、2階のベランダで助けを求める一家4名をベランダ下に掛けた脚立に上り手を差し伸べて救出した。
● 全国消防長会 会長 新井 雄治
平成21年5月10日の朝のことです。いつものように仕事場に行き、職場でふと何気なく外を見ていると、隣の自動車修理工場の住宅から黒煙が出ているのに気が付き、おかしいなと思い行ってみると、その状況からすぐに火事だとわかり、消防署に通報をしました。
それから、現場に戻ってみると、住宅の1階部分から火が出ており、火は階段を上がっていくのが分かりました。朝早かったので家の中に人がいないか気になり、東側の庭に回ると、二階のベランダに若い夫婦と子供二人が助けを求めていました。
住宅の一階からの救助は、火の手があがっていることから出来ないと思い、まだ火が回っていない二階へと、とっさに、修理工場の脇にあった脚立を持って駆けつけ、夫婦と子供を救け出しました。
もう少し気付くのが遅れていたら、助けることが出来なかったと思います。
救助後は、消火を試みましたが、既に火の勢いが強く、近づくことが出来ませんでした。
息子さんご夫婦と子供さんが助かって、本当に良かったと思いました。
Tadashi Suzuki
(Age 41/Nakajima, Nishi Shirakawa, Fukushima Prefecture)
On May 10, 2009 at about 6:50 in the morning, Mr. Suzuki noticed that a nearby house was engulfed in flames and that four of the family members were on the second floor veranda and calling out for help. Realizing that it was impossible to enter the house, he placed a stepladder underneath the veranda, scaled it and guided the family to safety.
Recommended by Mr. Takeji Arai, Chairman, Fire Chief's Association of Japan