人命救助の功績
井上 定義
平成22年2月24日午前7時30分頃、自宅近くの木造2階建住宅から煙が上がっているのに気付き現場に駆け付け、黒い煙が充満し炎が上がっている建物内に入り、 老女を屋外へ救出し、再び建物内へ入り燃えている石油ストーブを家の外に引き出し、延焼中の台所に水をかけて消火した。
平成22年2月24日午前7時30分頃、自宅近くでスクールガードをしていると、200m先の建物の玄関付近から白煙が出ているのが見えました。
火災かと思い、すぐに走って現場に駆けつけました。
玄関から中を覗くと、黒煙が充満していて、ガスのような臭いもしていました。家屋の中から女性(87歳)の声で「火がついた、火がついた」という声が聞こえてきました。
黒煙の下をくぐって中に入ると、女性が煙の中で、台所マットをもって座り込んでいました。
すぐに女性を屋外へ避難させ、通りがかりの協力者に任せました。そして自転車で通りかかった人から、消防に通報したとの知らせを受けました。私は、何とか消火できないかと思い再び建物内に入りました。煙の中をよく見ると、奥にドアを発見しました。
一旦外に出て建物の裏に回ると勝手口があり、そこから中に入ると前方2m位の所で石油ストーブがまっ赤に燃え上がっているのが見えました。女性の持っていた台所マットをストーブの上からかけて、外に放り出しました。そして台所の床が燃えていたので、流し台から釜で水をくんで消火をしました。
最後に、屋外のストーブも協力者と一緒に消火しました。
無我夢中で女性を助け消火しましたが、煙を吸い込んだせいか職場に行っても一日中喉が痛み、頭がクラクラし、火災の恐ろしさを実感しました。早い発見と通りがかりの協力で、大きな火災にならず安心しました。
後日、女性とその方の長男がお礼の挨拶に来られ、無事で良かったと心から思いました。