NPO法人 アニマルセラピー協会
創設者で代表を務める中川久美さんは、当時アニマルセラピーを行う団体がない広島県で、ケアマネージャーをしていた経験を活かし、専門学校に通い、県内初の団体、特定非営利活動法人アニマルセラピー協会を2013年に設立した。
毎月30回、ほぼ毎日、ボランティアやスタッフと犬5匹で、老人ホーム・障がい者施設・病院やイベント等に出かけ、犬とのふれあいを通して、認知機能の改善や、コミュニケーション能力の向上に向けた活動を行っている。利用者からは、犬を初めて触る緊張や、昔飼っていた記憶が蘇る等、癒されつつも刺激となり、大変喜ばれている。
また、大学とのドックセラピーの研究を通じて、アニマルセラピーの診療的治療の有効性を実証している。
2006年に立ち上げたNPO法人で、元々介護系の仕事をしていました。その後患者様や利用者の方で、寂しい思いや歳をとって、自分がどうなるかわからないので、猫や犬を飼えないと思う方も増えて、動物に癒やされる事を自分が一番体験して、皆様にも同じ思いの方がいるのでは?
と、考えてドッグトレーナーの免許を取得して始めました。
犬は、人間にない共感性をもっているので、見ると尻尾を振る、ゴロンと横になる。かわいい目で見つめられると、本当に癒やされます。
時には、おやつをあげて頂いたり、散歩に行ったり、ゲームをしたりと楽しく、犬たちに接してもらう、笑顔になって頂く、今日は、楽しかったと言ってもらえるように、日々訪問しています。
子どもたちの所に、訪問すると大型犬に触ることがない子どもたちが、最初は怖い子もいますが、見ると大人しいとわかると、しっかり撫でてくれて、普段動物を飼えない子どもたちにも、笑顔はもちろん、動物の接し方やおやつのやり方やなどを見せる事で学べる事もあるので、触れ合いながら、犬の事を知ることができると思います。
老人ホームなどの訪問の時には、涙を流して喜んでくださったり、昔飼っていた犬の事を思い出して、昔話をしてくださいます。
動く手で、動かない手を持って、触ってくれようとしたり、進んでゲームに参加して、犬に指示を出して遊んだり、おやつをあげたりと、「来るのを待っていたよ」と早めに開催部屋に来てくださったり、玄関までお見送りしてくださったり、人間だけでは、引き出せない事を犬達はしてくれます。
障害者の方にも、数多く訪問させて頂き、犬に手作りのネックレスのプレゼントを頂いたり、名札を作って頂いたりと、本当にありがたいことです。
これからも、いろんな方に知って頂き、皆様に喜んで頂けるように、楽しく笑顔で訪問していきたいと思います。
特定非営利活動法人 アニマルセラピー協会 中川 久美