THU YA SOE
2014年に、妻と共にミャンマーの貧困地域で学校に通えなかった子どもたちの為に政府の許可の元、私立幼稚園・小学校を設立。沖縄でミャンマーレストランを経営しその売上を運営資金に、日本の大学で学んだ教育方法を取り入れた学習指導を特色としている。
子どもたちはお弁当を持参するが、栄養が偏っていたり、所得格差がおかずに顕著に表れることから、ソウさんは琉球大学の研修生として栄養学を学び、2016年から日本の給食制度を学校に導入。週2回ソウさんの立てた献立を基に、教師が調理する。保護者会では、沖縄の郷土料理である混ぜご飯(ジューシー)の作り方を紹介し、この1品の料理で多くの栄養素が取れる等を紹介。朝食に駄菓子など甘いものを買って持ち込む生徒が多い中、近隣の店を調査し、売られているのは合成着色料や甘味料のついた成長期の子どもには害になるお菓子ばかりであることを伝え、炭水化物に偏りがちな食生活に、カルシウムやビタミン等栄養学の基礎を親に伝え、子どもと双方に食への意識改革を行う取組みをしている。
このたび、第53回社会貢献者表彰の受賞者として式典に出席することができ、またこのような素晴らしい賞を頂き大変光栄に思っております 。まず、社会貢献支援財団会長の安倍昭恵様をはじめ事務局の皆様に、心より感謝申し上げます。そして、私の活動を支えてくれているミャンマーの家族、愛の家小学校の教職員たち、児童の親御さんたちにも感謝したいです。このような素晴らしい賞を私に与えてくださったことは、今後の私の活動にとって大きな励みとなります。2013年に設立した愛の家小学校を、これからももっともっと素晴らしい学校にするように、少しでも理想に近づくように頑張っていきたいと思っています。ミャンマーから遠く離れた日本でも、このように応援してくださる方々、温かい方々がいらっしゃることは、私にとって本当に心強いです。
私は今沖縄で、ロイヤル・ミャンマーというミャンマー料理のレストランを経営しており、その収益でミャンマーの愛の家小学校の運営をしております。私は日本の琉球大学で学んだ成果を小学校の運営に活かしています。それは、単なる暗記教育ではない、日本の教育に近い教育をミャンマーで実践しているのです。ミャンマーでは教師が一方的に教える暗記中心の教育ですが、愛の家小学校ではなるべく子どもを中心にした、考える教育を実践しようと頑張っています。また、日本では学校給食は当たり前のように提供されていますが、ミャンマーでは学校給食制度はありません。子どもたちが持参するお弁当には格差があり、また栄養の偏りもあります。私は、まずそれを改善しようと思い、琉球大学で栄養学と小学校教育を学んで、そして日本の給食制度を導入しています。栄養学の基礎知識を親に伝えて、子どもたちとともに食への意識改革を行う取り組みをしております。 本当は、日本の小学校と同じように学校給食を毎日提供したいのですが、その予算がないため週に2回とおやつ1回の計3回提供しています。これからは、学校給食を毎日提供できるように頑張っていきたいと思っております。
将来は中学校、高校まで同じ教育方針の学校を設立することを目指しています。愛の家小学校の教育方針を、ミャンマーの中学校、高校まで広げていくには、まだまだたくさんの方々のお力添えが必要です。これからも皆様のご理解、ご支援をどうぞよろしくお願いします。今回頂いた賞金は愛の家小学校のために大切に活用させていただきます。
最後に、社会貢献者支援財団の皆様、日本財団の皆様に重ねてお礼申し上げます。式に出席して私は今までこのような賞をもらったことがなかったので、大変嬉しく思っています。53回までも続いている社会貢献者表彰や、社会貢献活動者たちを支えてくださっている社会貢献支援財団を心より尊敬しております。式で社会貢献のため頑張っている様々な方々と出会って、様々なことを聞くことができて、とても貴重な機会でした。社会のために色々な立場で、また、世界の人々のためにそれぞれの国で活動しているのを見て、とても感動致しました。安倍昭恵会長から、直接この賞を頂いたことも、私にとっては人生で忘れられないことです。日本で、こんなにも高名な方にお目にかかることができて、とても光栄なことと思っております。より良い社会を作っていくためには、社会のためにはたらく人たちが必要です。私はその一人としてこれからも良い社会を創って行きたいと思っております。また、良い社会を作るために、社会貢献支援財団のような方々が支えてくださることも大事なことと思っております。
本当にありがとうございました。