第49回 社会貢献者表彰
社会貢献の功績
やまぐち たけお
山口 武雄
(神奈川県)
1974年に山口獣医科病院を開業以来、犬猫の殺処分を減らそうと、年間約6,000頭の犬猫の不妊手術を行っている。同病院を動物愛護団体が開催する里親探しの会場に無償で提供したり、不妊手術後、元の場所に戻せない地域猫のためのシェルターを設置し里親探しも行っている。更に、災害の被災地で被災動物の治療と不妊手術を行っているほか、ブータンやタイでも同様の活動を続けている。
推薦者:公益財団法人 どうぶつ基金
この度は、公益財団法人社会貢献支援財団よりすばらしい大変立派な賞を頂き、光栄に思います。
40年にわたって外猫の不妊手術を介して殺処分をゼロにすると云う目標に向けて活動して来た賜物です。
この賞に負けることなく、これからも活発に活動を続けたいと思います。
西は石垣島、北は北海道、日本全国国外も依頼があれば出張手術します。当然、当院でも外猫の不妊手術をしています。手術した猫には耳先を桜の花びらのようにVカットします。これが「さくら猫」です。
さくら猫になると、オス猫同士のケンカがなくなり尿も臭くなくなり、性格も温厚になります。メス猫は子宮の病気の病気が無くなり毛づやも良くなり仔猫の心配はなくなり、自分自身の事だけの心配のみになります。不妊手術は外猫たちの生活環境の改善がみられます。
1988年には犬猫あわせて100万頭の殺処分が2015年では殺処分8万頭にまで減少しました。これも全て不妊手術の効果の表れです。
全ての外猫をさくら猫にすることでさらに殺処分はゼロに近づきます。
今後も活発にこの活動を続けていきたいと思います。
ありがとうございました。
山口獣医科病院
院長 山口 武雄