受賞者紹介

第48回 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

とくていひえいりかつどうほうじん ぽさ

特定非営利活動法人 POSA

(佐賀県)
特定非営利活動法人 POSA 代表 倉富 彰秀
代表 倉富 彰秀

佐賀県神埼市の眼科医倉富彰秀医師が、1995年の開院と同時に発展途上国の貧困者にアイキャンプ(白内障の手術)を行う団体として設立し、1999年にNPO法人化した。初めはインドでアイキャンプを実施したが、同12年以降は眼科医が国内に100人ほどしかおらず、富裕層以外は手術を受られず白内障で視力を失う人が多いバングラデシュで実施している。事前のスクリーニングは1,000人から2,000人が受け、そこから現地の医師が手術を受ける人の優先順位をつける。現地医師の活動費用も負担している。2014年度は日本から眼科医3名が現地に赴き、3日間で123名に手術を施した。これまでにインドでは合計756名に、バングラデシュでは合計1,135名の患者に手術を施した。アイキャンプに携わる医師、看護師は自費で参加。医学生や高校生、大学生も自主的に参加しており、未来の若い力の育成にもつながっている。アイキャンプ以外にも、ビタミンA剤の配布やタオル、眼鏡の配布なども行っている。

推薦者:佐賀県 くらし環境本部 男女参画・県民協働課

世界各地にはその経済的事情から、光のない生活を強いられている人々が大勢いることを知り、1995年にアイキャンプという形でインドの北東部にて現地眼科医と共同で個人的に白内障手術による眼科医療援助活動を開始しました。

しかし、個人の力には限界があると認識し、より効果的な活動を目指す為1999年にNPO法人化しました。

現地眼科医による術前の診察
現地眼科医による術前の診察

2000年より活動地を眼科医が国内に100人ほどしかおらず、富裕層以外は手術を受けられず白内障で視力を失う人が多いバングラデシュで実施しています。

事前のスクリーニングは1,000人から2,000人が受け、そこから現地医師が手術を受ける人の優先順位をつけます。

現地医師の活動費用も負担し、2014年度は日本から眼科医3名が現地に赴き3日間で123名に白内障手術を施しました。

これまでにインドでは合計756名に、バングラデシュでは合計1,135名の患者さんに白内障手術を施しました。

アイキャンプに携わる医師、看護師、視能訓練士は自費で参加されています。医学生や高校生、大学生も自主的に参加されており、未来の若い力の育成にもつながっています。

POSAとは、Project Operation Sight for All(すべての人々のための視覚手術計画)の略で、その中の「for All」は、インドやバングラデシュの人々のみならず、全世界の人々のためという意味を含め命名しました。

POSAでは、ALL THAT IS NOT IS LOST (分かちあわれない全てのものは失われる)をモットーに眼科衛生学に関する知識の普及及び白内障、緑内障に対する研究、またその貧しさ故に適切な医療を受けられない人々に対するボランティア医療活動を行い、その視力回復による社会復帰と自立を促すことを通して国際交流に貢献することを目的としています。

今回POSAの長年の地道な活動を、佐賀県くらし環境本部 男女参画・県民協働課から推薦され、このような名誉ある賞を受賞したことを大変嬉しく思っております。

また、海難、水難、火事、交通事故等に際し、身命の危険を冒して救助、救援に尽くされた人命救助の功績の方々、社会貢献の功績の団体、個人の方々と共に表彰され今後の活動の励みになります。

書中をもちまして御礼申し上げます。

特定非営利活動法人POSA 代表者 倉富彰秀

  • スクリーニングを待つ人々
    スクリーニングを待つ人々
  • 手術後の患者さん
    手術後の患者さん
  • 手術後の患者さん
    手術後の患者さん
  • 受け入れ先エンゼル協会(孤児院)の子供たち
    受け入れ先エンゼル協会(孤児院)の子供たち
  • 村々からライオンズ病院への送迎
    村々からライオンズ病院への送迎
受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」