社会貢献の功績
中川原町連合町内会
兵庫県洲本市で、20年前の阪神大震災で苦難を経験した聴覚障がい者の人たちが自ら立ち上がり「特別養護老人ホーム淡路ふくろうの郷」を開所。開所当時はもちろん以降も地元代表として応援、交流を重ねてきた。平成23年に淡路ふくろうの郷からほど近くにあり、70年近い歴史を持つ同市立中川原中学校が閉校されることとなり、中川原町連合町内会はプロジェクトチームを発足。校舎の再活用について検討をかさね、「淡路ふくろうの郷」との協働のもと、地域の福祉拠点作りの要望を同市に提出した結果、同24年に高齢者や障がい者、全ての世代の交流の場、助け合える地域づくりができるように願いの込められた「ふれあいセンター」が誕生した。同施設内では、交流スペースとなる「ふれあい広場桜ヶ丘」だけではなく、地域の困りごとは地域で支え解決していく有償ボランティア活動である「おたがいさま中川原」活動を町内会が主となって行い、ふくろうの郷がサポートしている。またそれ以外にも聴覚障がい者・地域住民の生活を支えていく4つの事業を展開している。
このたびは、貴重な社会貢献者表彰を頂戴し、誠にありがとうございます。
洲本市中川原地域には2つの特別養護老人ホームがあります。その一つ「特別養護老人ホーム淡路ふくろうの郷」は20年前の阪神大震災で苦難を経験した聴覚障がい者の人たちが自ら立ち上がり平成18年に開所させた施設であり、中川原町連合町内会としても開所当時はもちろん、以降も地元代表として応援・交流を重ねてきました。
その繋がりもあり、70年近い歴史を持つ中川原中学校閉校後の跡地活用に関して淡路ふくろうの郷をパートナーに迎え、「高齢者、障がい者、すべての世代の交流の場、助け合える地域づくり」を目指した中川原高齢者・障がい者地域ふれあいセンターを平成24年7月に開所させました。
同施設内では世代・障がいの有無を超えた交流を図るスペースである「ふれあい広場桜ヶ丘」、地域の困りごとは地域で支え問題を解決・軽減していく「おたがいさま中川原」を展開、特におたがいさま中川原では「家の片づけができない。」「重いものを持てないから粗大ごみを捨てることができない。」「足が悪くて庭の手入れができない。」などの地域の困りごとを1時間700円で受け付け、年間130件近くの活動を行っており「地域にとってなくてはならない存在」となっています。
平成24年7月からスタートしたこの活動、今回社会貢献者表彰を賜ったことで我々の選んだ道は間違いではなかったことを再確認できました。地域福祉が叫ばれる中、今後も地域のことは地域で支え我々が生まれ育ったこの地域が他の地域のモデルとなるよう、より一層精進してまいります。今後もご支援、ご協力をいただければ幸甚です。
元会長 藤井 一男