受賞者紹介

第47回 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

しゃかいふくしほうじん せんだいいのちのでんわ

社会福祉法人 仙台いのちの電話

(宮城県)
社会福祉法人 仙台いのちの電話 理事長 飯岡 智
理事長 飯岡 智

1982年11月1日に全国15番目のセンターとして仙台市で開局し、電話を通じて相談者の心に寄り添い、一筋の光をともに探し求め、生きることの大切さをともに考え、悩みを共有する地道な活動を継続している。1997年より24時間365日相談を開始し、2000年から相談員を養成する研修担当者の養成講座を開始し、2015年までに594,657件受信している。また、2006年10月からは自死遺族支援わかちあいのつどい「すみれの会」を開始し、来談者448名、2009年12月からは若者を支える「インターネット相談」を開始し、2,964件相談を受けている。東日本大震災後は、辞任・休止の相談員が増え相談員養成の講座の参加者が減少しているが、そのような状況でも志を持った新たな相談員が誕生している。事業案内、広報紙、ホームページ、リーフレット、講師派遣、無料の公開講演会、講座を開催し、幅広く市民の方々に活動の周知、理解と協力を呼び掛けている。また、他の相談機関との連携を図って、自殺予防の活動を行っている。

推薦者:広瀬川倶楽部 坂上 満
電話相談室の風景
電話相談室の風景

社会貢献支援財団表彰に感謝し「これからも謙虚に活動してまいります」

『あなたがたは「いのちの電話」の全国15番目のセンターとして昭和57年に仙台市に開局平成9年に24時間受付を開始して以来59万件以上の電話を受信また同18年には自死遺族支援わかちあいのつどい「すみれの会」の開設公開講演会などを行い幅広く市民に活動の周知や理解協力を呼びかけるなどにより自殺防止の活動を続けられています。よってここにあなたがたの功績をたたえこれを表彰します。平成28年11月28日公益財団法人社会貢献支援財団会長安倍昭恵』これが式典当日安倍会長から頂戴した表彰状に書かれてあった内容です。現在この表彰状は仙台LLセンター事務室棚に置かれ、相談員の皆様に見て戴いているところです。身に余る光栄であり、安倍会長に心より感謝を申し上げますと共に私共の活動を評価してくださり、表彰対象候補者として推薦戴いた広瀬川俱楽部代表坂上満様にも、衷心よりお礼の言葉を述べたいと存じます。

あえてここに表彰状の内容について書かせていただいたのは、ここまで詳細に活動内容が紹介された表彰状を見たことがないからです。表彰を受ける側としては、自分たちの活動内容をよく理解していただいたという気持ちになり感動した次第です。仙台いのちの電話は今年で開局35周年を迎えました。礎を築かれた諸先生方からの積み重ねで今日を迎えていることを考えますと、今回の受賞は大変感慨深いものがあります。併せていのちの電話は国内すべての都道府県にセンターが展開されており、今回の受賞はいのちの電話に対する評価でもあり、明日からの活動の励みなります。

この度の表彰を通して多くの学びがありました。何よりも驚いたのは、全国に深い志を持って頑張っている方々がたくさんいらっしゃるということです。どの団体の活動説明を聞いても思慮深く、人としてするべきことを躊躇なくしていらっしゃる。本当に勉強になりました。ある団体は戦争で失った青春という時を取り戻すために、戦争で学校に行けなかったおじいちゃん、おばあちゃんの為に学校生活の提供、修学旅行の企画まで実施されておられました。提供を受けたおじいちゃん、おばあちゃんたちの顔が浮かんでくるような思いでした。

毎日テレビから流れてくるニュースからは明るい話題のものはあまり流れてきませんが、受賞者の皆さんの活動報告には大きな勇気を戴きました。挨拶の中でどなたかもお話しされておられましたが、「日本も捨てたものじゃない」そのように同感の思いがいたしました。社会を照らす方々と出会えたことに感謝し、評価いただいたこれまでの活動をこれからも謙虚に続けて参りたいと思います。

事務局長 坂本 陽一

  • 2016年7月一泊研修会小グループ
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  • 2016年7月相談員一泊研修会全体会
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  • インターネット相談風景
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  • 相談員一日研修会の風景
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