社会貢献の功績
NPO法人 クックルー・ステップ
平成17年に福岡市で、重複障がいを抱える男児を持つ古賀裕子さんが同じく障がい児を持つ親たち6人と共に設立した団体。同19年に障がい福祉サービス事業所を開設し、自宅にヘルパーを派遣する居宅介護、放課後や長期休暇に障がいを持つ子どもたちの居場所となる放課後等デイサービスを行っている。日常生活動作の指導や集団生活への適応訓練の療育の場であり、障がい児を抱える親の一時的な休息や就労支援、学校との連携についての相談なども行っている。古賀さんらは障がい児・者を「可能性を秘めた人たち」という意味の「チャレンジド」と呼び、親たちが様々な情報を共有し合うことで、みんなで支え合い子どもたちの成長を喜べるよう活動を続けている。
この度の社会貢献者表彰を受賞できたことは、私たちにとってとても大きな喜びとなり、今後への力をたくさん頂きました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
3歳の障がいのある我が子を抱え、生きることに必死だったあの頃、同じように不安や心配がつきない仲間と、「私たちにできることは何だろう」「何かしなくては」という思いで平成17年に活動を始めました。
あれから11年。いろんなことがありました。私自身、大切な人を亡くし、息子の障がいも重くなり、とても辛い時期がありました。チャレンジド・kids(障がい児)を抱えた保護者の仲間もそれぞれ立ち止まることの多い日々だったと思います。それでも私たちはゆっくりではありますが、前に進んできました。子どもたちの笑顔と私たちを支えてくださる多くの方との出会いがあったから続けてこられたのだと思います。
チャレンジド・kidsは私たちにいろんなことを教えてくれています。「人間は一人では生きていけない」「本当の優しさとは」「利益重視で自己中心的な生き方やスピード編重の社会からは何も生まれない」「誠実に生きることの大切さ」「誰かを心から愛することができたら幸せだ」
今回の東京での受賞式には子どもたち3名も一緒に参加しました。発足からずっとともに頑張ってきた仲間も式典当日に飛行機でかけつけ、これまで支えていただいた関東在住の支援者の皆様にもお越しいただきました。これまでのことが色々思い出され、熱い思いがこみ上げて深い感動に包まれました。そしてとても清々しく幸せな時間でした。
今回、同じように多くの方がいろんな分野で活動されていることを知り、一人ひとりの力は小さくとも、いつかそれが社会を変える力になるのだと確信しました。
これからも、チャレンジド・kidsが笑顔で暮らしていけるように、みんなで支え合える社会の実現に向けて、少しずつ一歩ずつ力を合わせて前に進んで行きたいと思います。
現在の活動
障がい福祉サービス(居宅介護、同行援護、短期入所)や地域生活支援事業(移動支援、日中一時支援)、放課後等デイサービス(放課後や長期休暇などの支援)、相談支援事業、ぴよサポート隊、クックルー通信の発行、君のポケット(自費出版本)の企画販売等を行っております。
理事長 古賀 裕子