社会貢献の功績
NPO法人てーねん・どすこい倶楽部
東京都墨田区で、定年を迎えた人たちが主体となり、それぞれの経験や技能、趣味や特技を活かしたボランティア活動で、地域社会に貢献・参画して住みよい地域づくりを目指そうと、平成14年に結成されたNPO法人。シニア人材バンク部をはじめ様々な分野の部を設けて活動しているが、同20年から「すみだ日本語教育支援の会」と協働で行っている外国人介護従事者を対象とした日本語教育の支援活動は、受講者一人一人の目的に合わせ細部にわたる指導を行い国家試験合格者を輩出したり、厚生労働省へ介護福祉士試験の問題について、受験する外国人に配慮するよう要望書を提出するなどのバックアップ活動なども行い、地域の外国人介護従事者に欠かせない存在となっている。
この度は栄誉ある賞をいただき誠にありがとうございます。
表彰式では安倍昭恵会長のご挨拶に続き、内館牧子表彰選考委員長のお話をいただきました。また、祝賀会におきまして、会長が受賞者、関係者の皆様と一緒に記念撮影をしていただきありがとうございました。私たちの活動が評価をいただき今後一層の励みになります。
活動はシニア人材バンク登録・派遣、養護施設での個人支援、囲碁、将棋の相手、子育て支援、シニア向け情報紙づくり、高齢者対象のセミナー講演会、生きがい講座開催、ITの講師派遣など、食育については食育推進を支援するなど、行政と協働で行っています。
平成20年に都区の支援のもと、墨田区内にある特別養護老人ホーム、デイサービス、居宅介護などで働く、日本人を配偶者に持つ外国人のための日本語教育を支援し、生活者としての外国人の地域参加と地域福祉事業活性化を目指し、「日本語教室」を通じて、介護人材の育成や確保を目的として「すみだ日本語教育支援の会」が発足し、その後、平成22年に墨田区の委託事業として「日本語教室」が社会福祉法人賛育会、早稲田大学大学院の先生方により、講座を無料で開講、てーねん・どすこい俱楽部々員が補助講師として参加し、生徒をマンツーマンでサポートしています。
生徒さんは、フィリピン、タイ、ペルーの方々で、日常会話に不自由はありませんが、読み書き、漢字、特に専門用語は介護福祉士国家試験にはハードルが高く、2、3点の差で不合格となっていましたが、平成24年に介護福祉士1人、27年に介護福祉士2人とケアマネージャー1人が合格しました。皆さん、介護の仕事は楽しいと頑張っています。
てーねん・どすこい俱楽部々員は、日本語教室を支援しながら介護の勉強や研修に参加して努力を重ね、生徒さんと共に成長していると感じ、外国人や労働者としてではなく、同じ地域に住む仲間として支援するのは当然という意識で参加しています。
最後になりましたが、社会貢献支援財団の皆様方には行き届いたご配慮をいただき感謝申し上げます。
理事長 増澤 秀男