受賞者紹介

平成26年度 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

いりょうほうじん せいりゅうかい じけいびょういん

医療法人 聖粒会 慈恵病院

(熊本県)
医療法人 聖粒会 慈恵病院 院長 蓮田 太二
院長 蓮田 太二

熊本県で、平成19年に日本で初めて様々な事情で親が養育できない新生児を匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」を設置した。県内で乳幼児の置き去りが相次いだことから、同病院の院長や看護師らがドイツで、70か所に展開するベビークラッペ(赤ちゃんポスト)を視察し、そこで見たシステムを参考にした。こうのとりのゆりかごの運営より以前から様々な事情で育てられない女性を出産前からサポートし、生まれた赤ちゃんが家庭で育てられる様、特別養子縁組を行うボランティア活動に主に力を注いでいる。

推薦者:公益財団法人 社会貢献支援財団

この度は社会貢献支援財団様より表彰して頂き、誠に有難うございました。

慈恵病院外観
慈恵病院外観

帝国ホテルという日本で一番の格式あるところで、これ程温かい中に盛大で厳粛な式典に感動致しました。表彰を受ける方々の業績の紹介には、一つ一つが素晴らしく、強く心うつものがあり、世の中にこんなに素晴らしい社会貢献をしておられる方々がおられることを知り、何と素晴らしい式典に参加させて頂いたかと心より有難く思いました。

私共は育てられない赤ちゃんを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」を設置し、それに伴う相談業務を始めまして丸7年を経過したに過ぎませんが、命の電話を二十七年も続けておられる方、そしてその相談件数の多さにはただただ驚きと畏敬の念を禁じえませんでした。人命救助、汚濁した海水の再生など沢山のご発表を見聞きし、何と素晴らしいことかと新たに感動を深くしました。

私共のやっておりますことには、行政並びに一般社会からも厳しい批判を浴びることが多々ありますが、一人一人のケースが他人には伺い知れない悩み、苦しみがあり、そのような女性に寄り添って赤ちゃんの命を救うことは、カトリックの修道院が創設した病院の一員としては当然のことであり、そのような社会的に小さい人達に尽くすことが出来るのは私達にとっては、幸せなことであります。親が育てられず特別養子縁組として家庭に入っていった子ども達が幸せに元気に育っている姿を見るにつけ、その家庭と周囲の方々の幸せな姿に私達は大きな喜び、力を頂きます。

この度の表彰式では沢山の方にお会いし、お話し、励ましの言葉を頂き、どんなにか嬉しかったことでしょう。会長の安倍昭恵様、選考委員の内舘先生のお話も素晴らしく、何より日本財団の笹川会長様のお言葉には感動し、今から更に頑張っていこうという気持ちになりました。こちらに帰りましてから沢山の方々からお祝いの言葉を頂きました。

今行っている悩み苦しむ女性を助け、赤ちゃんの命を守るということだけでなく、幸せになってもらうために色々な壁があっても努力していこうと考えます。

この度の受賞で職員みんなが大きな力を頂きました。本当に有難うございました。

式典の準備のために私共のところに度々お出で下さいました池田様をはじめ、深いお心遣い、ご準備をして下さいました関係の皆様に心より感謝申し上げます。

理事長兼院長 蓮田 太二

  • 相談を促す看板
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  • 外来診察
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  • 腹腔鏡手術
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  • 中学校にて性教育講演
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  • ワールドキャンパス(世界各国の青年が日本を周る)研修会でディスカッション中
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  • ワールドキャンパス研修会集合写真
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