社会貢献の功績
ほっかいどうたんぽぽ
団体の創設者で北海道立小児総合保健センター(当時)の脳神経外科医だった高橋義男さんは、治療後も障がいが残る子どもたちに水泳療育を提唱し、平成5年に「ほっかいどうタンポポ」が発足した。現在、苫小牧、札幌、江別、室蘭、小樽、函館の6市と空知管内新十津川町で定期的に水泳療育が行われ、80の家族会員が毎週参加している。水泳療育以外にも、親たちがアイディアを出し、会員家族が一堂に会し、個々では取り組むことの難しい、ラフティングやカヌー、乗馬や吹きガラス、陶芸などを行っており、大勢でチャレンジすることで互いが刺激し合い、不可能を可能にする取り組みを続けている。こうした積極的な取り組みで、受け入れ側の姿勢も変わり、社会の体質を変える一石となっている。20年に及ぶ活動。
「表彰式典を終えて」
この度は、代表顧問の高橋義男医師と代表家族で表彰式典に出席させていただきました。
我々の活動が新聞記事掲載をきっかけに財団の推薦を受け、全国136件の候補から47件の1つに選ばれ驚きました。さらに、式典では活動紹介をビデオ映像で流すことが決まり、編集された映像はインパクト・説得力ある素晴らしい作品に仕上げられていました。
前夜祭では、受賞者皆さん一人ずつ活動紹介がありました。その話を聞くたびに熱い思いに心を打たれ、洗われ、本当に素晴らしいと言う気持ちで胸が一杯になりました。昨今個々が忙しくなり人を思いやる気持ちをなかなか持てないと言われる中で、それを感じさせずに惜しみなく積み重ね実践していることに頭が下がります。こうして表彰を受けた方々が毎年増え、社会貢献活動の裾野が広がり活性化していくと考えています。
活動を始めてから、代表顧問の高橋義男医師は常々「子ども達が社会に出るまで治療は終わらない」と言っています。個々では不可能でも大勢でチャレンジすると互いが刺激し合って可能になる。能力を引き出し、伸ばし出来ることを増やす、そうした積極的な取り組みを行って、地域の理解・協力を得てそれぞれの地域で根付いていく、社会の体質を変える活動をこれからも実践していきます。また、今回の受賞をきっかけに会の運営などを見つめ直す良い機会とし、さらに活動を前へ進めていきます。
式典では皇室から女王殿下のご臨席、会長の安倍昭恵夫人から表彰状の授与や祝賀会では握手し一緒に記念撮影までして頂き、良い思い出となりました。
二日間に渡り財団の皆さんには大変お世話になりました。
日本の迎賓館として誕生した帝国ホテルに宿泊し表彰式典に臨むことは一生に一度、素晴らしい経験をさせて頂き、お礼と感謝を申し上げます。
最後に、札幌で一緒に活動していた元会員・家族が我々の祝福に駆け付けてくれました。
本当にありがとうございました。
代表 墨谷 健