社会貢献の功績
特定非営利活動法人
上野丘さつき家族会「淡河町ゾーン・バス」
兵庫県神戸市で障がい者施設家族の会が運営するNPO法人で、「淡河町ゾーン・バス」(有料)の運行を平成21年から行っている。この法人の理事長が、町内アンケートで「交通のアクセスの充実」を望む声が多いのを見てコミュニティバスの運営を考えた。運行は診療所やスーパーなどを結ぶ定期便の他、利用者の自宅まで駆け付け、目的地まで運ぶと言った民間バスには到底出来ないサービスが人気を呼び、利用者は月平均500~600人に達している。過疎地に暮らす住民の貴重な足として重宝がられ、助成金・補助金に頼らない黒字経営で運行を続けている。
この度は、"社会貢献者表彰"を頂き有難うございました。併せて推薦いただいた関係諸団体様へ厚くお礼申し上げます。ご乗車いただいた方々やご理解いただいた多くの町民の皆様に感謝・感謝です。
神戸のチベット地区と称される「淡河町」において、田舎のバスの運行が私たちの使命と思い立ってから早や10年になろうとしています。運行開始後約6年で36,000人の乗車数を数え、事故なく助成金・補助金なしに自立して「安全で安心出来る継続可能な運行を!」ミッションとしてハンドルを握ってまいりました。
私達には"社会貢献"をしているとの思いは全く無く高齢者が高齢者を支援する時代であり「少しは福祉施設の為になり、チョットは高齢者に喜ばれ運行者には薄謝の小遣いが・・・」程度の気持ちです。
神戸市と言っても町内人口は半減し、高齢者比率は40%になろうとしている現状の中既存公共交通は減便の一途にあります。その既存交通網を補完し皆が気軽に出掛けられる交通アクセスの一端を担ってまいりました。
然しながら「今のままでは、持ちこたえられなくなる」との危機感もあり今後は町内の将来像(グランドデザイン)を模索し、町民みんなが参画できるような「新しい交通支援システム」を構築すべく取り組んでまいります。
表彰式に参加させていただき全国各所の受賞者様のお取り組みを見聞きするにつけ「我々もまだまだやらなければならない事が多くある」と感じております。少子高齢化・過疎化だからと言い訳するものではなく、足元を見つめ直して地域の資源を有効に利用すべく老いも若きも一丸となって取り組んでおられる姿に敬服いたしました。私達も少しは本当の意味で"地域社会に貢献"出来るよう今一度原点に立ち返って考えてみたいと・・・・・
最後に社会貢献支援財団様が小さな田舎町の小さな私たちの活動にまで目を向けて頂きましたこと有難く厚くお礼申し上げます。有難うございました。