受賞者紹介

平成26年度 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

とくていひえいりかつどうほうじん いちむらしぜんじゅく きゅうしゅう

特定非営利活動法人 市村自然塾 九州

(佐賀県)
特定非営利活動法人 市村自然塾 九州 塾頭 合谷 正一郎
塾頭 合谷 正一郎

佐賀県出身の名経営者・市村清氏の生誕100周年を記念して設立されたNPO法人で、平成15年に佐賀県鳥栖市で同県と福岡県を中心に小学4年生から中学2年生の男女60名を対象に、農作物の栽培から収穫までの体験や、自然体験を含めた活動を延べ54日間の共同生活を通じ「人として守るべきルールを身に付け、主体性・創造性等の資質を育む」場として運営し、青少年の健全育成に寄与する活動を実施している。これまでに687人を越える卒業生を輩出した。

推薦者:佐賀県くらし環境本部男女参画・県民協働課

この度は、このような大変名誉ある賞をいただき、大変喜んでおります。

これもひとえに推薦していただきました佐賀県様や支援していただいている多くの会員企業様や会員の方々のおかげと感謝しております。

当日は表彰式典、祝賀会等の席でさまざまな社会貢献活動を行っている方々とお話する機会を持つことができました。みなさんの苦労や喜びを聞くことができ、全国にはこのように頑張っている人々が大勢いらっしゃることに感銘いたしました。

鍬打ちの練習
鍬打ちの練習

「市村自然塾 九州」は子どもたちの健全育成、成長を目的に"生きる力を大地から学ぶ"を基本理念に農業活動を中心に自然体験活動、共同生活を柱に活動しています。

塾設立当時(2003年)、子どもの実態は「夜遅くまでゲームをし、学校に行っても目が覚めていない」「持続性がない」「我慢できない」「友達とうまく関れない」「指示待ちが多い」など気になる事例が多くありました。自然塾創始者である浜田 広 氏(当時 株式会社リコー会長)は、"昔はみんな貧乏で物が不足し、多少不便で不自由だった。何をやるにも努力や工夫で補うほかない。結果として自然の生態を知り、人から知恵やルールを学んだ。素晴らしい教育環境だった。ところが世の中が裕福になり、教育には自ら努力する環境が必要なのに、逆に満たされている。だから自然を知り、工夫をしなければならない体験の場を提供したい"と提唱され、自然塾が設立されました。

現在、市村自然塾 九州での活動は12年を過ぎ、卒塾した塾生も687名になりました。

今年も小学4年から中学2年までの子どもたち男女各30名が、9ヶ月18ステージで作物作りから収穫までを体験し、2泊3日の共同生活で仲間との付き合い方、協力の仕方を学び、卒塾していきました。

また、今回の社会貢献賞受賞は私も職員一同と共に、大変励みになりました。

今後も自然にどっぷりと子どもたちを浸し、農業体験の素晴らしさと必要性を体験させ
命の大切さや感謝の心などが分かる、優しさや思いやりのある子どもを育てていきたいと考えております。

最後になりましたが、「社会貢献支援財団」の役員様、職員の皆様には心細かいご配慮をいただきまして、心よりお礼を申し上げます。

市村自然塾 九州
塾頭 合谷 正一郎

  • ナスの手入れ
    ナスの手入れ
  • 野菜の収穫
    野菜の収穫
  • 早朝日の出拝観
    早朝日の出拝観
  • 野菜料理会
    野菜料理会
  • 泥んこ運動会
    泥んこ運動会
受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」