受賞者紹介

平成24年度

東日本大震災における貢献者表彰

ハート トゥ ハート

ハート to ハート

(宮城県仙台市宮城野区)
ハート to ハート

大震災発生直後から現在に至るまで、仙台市内を中心に宮城県及び周辺被災地域のに難所及び仮設住宅に於いて被災動物の救護活動を行っている。ペットに関わる情報の収集しHPによる配信、ペットの相談所の開設(一時預かりや動物遺体処理等)、ペット関連救援物資の収集、保管、配布を行った。また、仙台市被災動物救護対策本部が設置されると、その構成員として特に避難所やプレハブ仮設住宅へペットを同行した被災者を訪問し、物資の配布や悩みの相談に乗るなどの活動を行った。

推薦者:仙台市動物管理センター所長 千葉 茂 /
仙台市健康福祉局 仙台市健康福祉局

東日本大震災においての貢献者として、この度表彰して頂きまして、本当にありがとうございます。改めて、ご推薦いただいた皆さんに感謝したします。

ペットの救護活動中

私たちの会は、二つの大きな目的意識を持って活動して参りました。
一つは、ペットも家族の一員として最後まで可愛がってほしいということでした。日本では、年間たくさんの小さな命が、飼い主による何等かの理由で捨てられて処分されています。少しでもそのようなペットを減らしたいと、小学校などで啓蒙活動をしています。

もう一つは家族のように大切にされている方々が、災害などで避難する際に、ペットも同行避難できるようセミナーやイベントなどで啓蒙活動をしておりました。

宮城県地震は、必ず来ると言われてきましたし、新潟中越地震や、阪神大震災の時もペットを飼っていた方たちが苦労なされたお話しや、飼い主と離れたペットたちがたくさんいたという事情を見聞きしておりました。宮城では、少しでもそのような問題を抱えずにペットも飼い主も災害が起きた時に、一緒に避難できるよう活動してきました。

この度の東日本大震災においては、私たちの活動を知った全国の皆様から、ゲージ、フード、シーツなど必要な物資などを送って頂きました。

震災当時、私たちは電気やガスもなく、避難所に集まった方々の中でもペットと一緒に避難された方は、人の物の配給の中からはペットの為に物はあげることが問題視されている避難所もありました。

そんな方々へ、必要な物を持っていく事ができました。

当時は、私も被災者でしたが、事務所に一か月泊まり込みし物資の管理をしました。そして、スタッフの皆さんには昼間、物資の仕分けをして頂き、ガソリンもない中、気仙沼、石巻、亘理など仙台市だけではなく各避難所へと届けてくれました。

皆様のおかげでペットと一緒に避難された方とペットのフォローはなんとか出来ましたが、やはり自宅へ置いてこられた方の問題の方が、深刻でした。

連れてきても避難所に入れてもらえず、行き場のない方々の問題を解決するのがとても大変でした。離れ離れで亡くされた方、飼い主のわからない犬や猫たち・・
その問題が、今もなお残されております。このことからもこれからまた来るかもしれない災害において、ペットと飼い主が飼ってない方々にも迷惑をかけないように一緒に同行避難でき、飼い主とペットが、飼っていない方々にも安らぎや癒しを与えるような社会を目指して、頑張っていきたいと思います。