東日本大震災における貢献者表彰
佐藤 一彦
宮城県仙台市で自宅は半壊したが、郷里から離れて生活し被災した大学生延べ50人へ避難所として開放して、衣食住のサポートをした。また、自らが代表を務める地元のスポーツ少年団の団員や保護者、近隣住民に呼びかけ物資を調達し11月末までに約75,000点を宮城県内11市町、岩手県内3市町ののべ166ヵ所に届けた。さらに、東松島市の避難所に他団体と協力し仮設風呂を設置したり、遊び場を失った子どものためにスポーツイベントなどを企画開催したり、ボランティアスタッフの疲れを癒すためのサービスなども行った。
国内外1,600名以上の方から、約8万点の物資とご協力(ボランティアのべ860人、宮城県内外14市町の避難所・仮設住宅のべ166箇所に配布)を頂きました。受賞にあたり、あらためて感謝申し上げます。今後もスポーツを通じて知り合った地域や仲間から丁寧に話を聞き、「必要な時に、必要な場所へ、必要な分だけ」をモットーに、再び安全にスポーツを楽しめるよう、活動を展開したいと思います。
われわれ大人はコミュニティを再構築し、10年かけて瓦礫を片付けます。その後の10年は、いまの子どもたちが日本を変えていきます。そうした10年後に活躍する人材を育てるため、スポーツを通じて心とからだを鍛え、勉強も一生懸命やる子どもの健全育成への手伝いを続けて行こうと思います。
**スポーツイベント開催等を積極的に行いました**
大災害で子どもは、遊び道具や遊び場所を失いました。その上、ストレスが募る保護者の下で長く我慢を強いられています。こうして抱えてしまったストレスは根深く、ほとんどの子どもたちにイライラ、夜尿、子ども帰りなどといった精神的ストレス(=PTSD)が見られます。回復には外遊びやスポーツが有用であり、震災直後から地域の子どもや保護者、高齢者等も一緒にスポーツをするよう、積極的に継続的に声掛けを行い、以下の運動指導でストレスを和らげました。
- 『チャレンジデー』開催(主催:笹川スポーツ財団『がんばっぺ!宮城』を合言葉に5月、3,238名参加。)
- 南三陸町少年野球チームの練習場確保と交流試合(6月〜、110名参加)
- 名取市サッカーリーグ交流試合の開催支援(7月〜、400名参加)
- 東松島市仮設住宅内で『子ども遊びリンピックinみやぎ』開催(10月、140名参加)
- オリンピアンを招き『オリピックデー・フェスタ』を開催(主催:JOC、11月、200名参加)
**未来を託す子どもたちの心を育てる活動を行っています**
半壊した自宅でしたが、郷里から離れて生活する被災大学生(のべ50人)へ避難所として開放し、衣食住の提供、メンタルサポート、帰宅支援などを行いました。
また、スポーツ少年団の団員には、奉仕精神の醸成と復興活動の手助けとなる実践を経験するため、指導者・団員・保護者、近隣住民が仮設住宅等へ赴きスポーツイベントを通じた交流を行うなど、2011年4月から現在も被災者支援事業(運動靴、靴下、衣類、防寒具、飲料水、電池、スポーツ用品、基礎化粧品等の物資提供)を行っています。