社会貢献の功績
のわみ相談所
平成10年に設立され、同12年に名古屋市南区でホームレス、生活困窮者、社会的弱者の自立支援施設を作った。同19年に拠点を一宮市に移し、現在男性シェルターを2ヵ所、女性シェルターを2ヵ所運営し常時30名が生活している。生活相談、就労支援、炊き出し、断酒会の実施などの支援を行っている。シェルター開所以来400人の自立支援をしてきた。今年「のわみサポートセンター」が認証され、リサイクルショップやカフェ等の利用者が運営に携わり自立へつなげる取り組みも始めている。
この度は、社会貢献の功績の部において、表彰して頂くことに対し、貴財団に感謝申し上げます。
活動のきっかけ〜経過〜現在の状況〜今後の展望
私は平成7年の秋頃、公園で野宿者の方を見かけ、しばらく様子を見ていましたが、誰も声をかけないので、見るに見かねて声をかけ、お世話をしました。翌日福祉課に連絡し、保護を要請しました。その人はその後、無事、故郷に帰る事ができました。このことがきっかけになり、その後も野宿者の方を見かけると、声をかけて、自分にできる支援をしてきました。
平成9年には名古屋市平和公園一帯で、野宿者の方の実態調査を行い、古着の配布、おにぎりの提供、散髪、ソフトボール大会など交流会を行うようになりました。平成10年には、ブラジル人の炊き出しグループと共同して「のわみ相談所」を設立し、野宿者の方の支援、外国人の相談を本格的に行うようになりました。
平成12年に、名古屋市南区にホームレス自立支援の為のシェルターを開設しました。外国人相談も年間1000件近くにのぼり、外国人の人権擁護の為に、「のわみ相談所・在日外国人の人権を守る会」を立ち上げました。
平成15年に、稲沢市に事務所とシェルターを移転した後も、名古屋市内で炊き出しを継続しました。
平成18年からは、一宮市でも野宿者支援活動をすすめる中で、脱却後の自助組織「救生の会」を設立し、毎月2回学習会を開催することになり、今年の11月に100回を迎える事ができました。
平成19年に、一宮市に事務所とシェルターを移転し、一宮市を拠点に外国人相談と野宿者・生活困窮者支援を行うに至りました。
平成20年には、女子シェルターを開設し、現在女子シェルター2ヶ所、男子シェルター2ヶ所を運営しています。
また平成23年には、「NPO法人のわみサポートセンター」を設立し、便利屋事業、お弁当事業、カフェレストラン・リサイクルショップなどを運営し、雇用の創出を行っています。野宿者の方や生活困窮者の方が活動や運営に携わり、生活費を少しでも得る事ができるようになりました。
このように、年々活動と支援の輪が広がり、協力者や協力団体が増えていきました。これからの活動の目標として、今までの活動を継続し、将来的には共同墓地の建設などをすすめ、野宿者の方や生活困窮者の方が孤立せず、助け合って生きていけるような、温かい社会を作るため、努力して行きたいと思っています。