人命救助の功績
小寺 悠太
田中 久美子
三上 美紀
平成22年8月6日16時頃、福井市鷹巣海岸で小寺さんは遊泳中に苦しそうに呼吸しながら泳ぐ男性を気にしていたところ、急に姿が見えなくなったため潜って探すと、沖合10m水深約2.5m程の海底に沈んでいるのを発見、砂浜へ引き上げた。意識と呼吸のない男性に田中さんが心肺蘇生を施したところ男性は水を吐き出し呼吸を始めた。近くにいた三上さんも救急隊到着までの間、心肺蘇生を施した。
小寺 悠太
平成22年8月6日、僕は鷹巣海水浴場に友人と一緒に遊びに行きました。
数時間遊泳していると、中年の男性が少し辛そうに泳いでいるところを発見しました。それから数十分間たまに様子を伺いながら見ていたのですが姿が見えなくなったため水中メガネをつけて、いなくなった周辺を見に行くと、海底に沈んでいるところを発見したので、すぐに潜って引き上げ、砂浜まで運びました。
男性には全く意識はなく、顔色も青白くて、もう出遅れの状態かと思いました。
「誰か助けてー。」と叫んでいると、若い女性が来て心肺蘇生をしてくれて、男性は少し息を吹き返しました。
その後、救急車が来て運ばれて行きました。
後日その男性が助かったと聞いてすごく嬉しく思いました。もう少し気付くのが遅かったら助ける事ができなかったと思います。
今後も人のために出来る事があれば、率先してやっていきたいと思いました。また立派な人間になるために毎日を大切にして生きていきたいです。
田中 久美子
海で遊泳していたら、小寺君が「たすけて一」と顔が真っ青な方を担いで、砂浜まで引き
上げてきました。
何が起こったのだろうと、私も海から出て、駆け寄りました。すると、呼びかけても返事もなく、呼吸もしていませんでしたので心臓マッサージを無我夢中で行いました。
30秒ほど後に口から水を吹き返しました。その後三上さんも合流して声を掛け合いながら交互に心臓マッサージを行いました。その後呼吸もはじめ、救急車が到着しました。
その場では意識もうろうとされていましたが、見ず知らずの3人で、1人の方の命を救うことができてよかったです。看護学生で曖昧であったけれど知識はあったので実施することができました。このような行動に移せたのも、日ごろの先生方のご指導があったからだと思います。先生方に感謝したいです。
この経験を、これからの人生に活かしていきたいです。
三上 美紀
私がこの出来事に遭遇したのは、友達と海水浴場へ遊びに行った時の事でした。
夕方になり、そろそろ帰ろうと片付けを済ませ、海を眺めていました。
すると、浪打ち際にいた人達が騒ぎ出したので気になって駆け付けてみると、小寺さんが溺れていた男性を担ぎ、海から上がってきたところでした。
男性は心肺停止状態だったので、私は気道確保、田中さんは心臓マッサージ、途中交代しながら救命措置を行いました。
無我夢中だったのでどれくらいの時間が経過したのかわかりませんが、水を吐き出し脈拍が確認できたと同時に救急隊が到着し、搬送されました。
後日、後遺症もなく無事退院されたと聞き本当によかったと思いました。
まさか自分がこのような出来事に遭遇するなんて思ってもなく、貴重な経験をさせてもらいました。そしてこの度、社会貢献者として表彰して頂き、大変光栄に思います。