受賞者紹介

平成22年度 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

やまぐち てつじ

山口 哲二

(82歳/佐賀県伊万里市)
山口 哲二

児童生徒の交通事故防止に非常に熱心に取り組み、昭和47年に伊万里市の交通安全指導員に就任し、交通安全指導とともに指導員の育成にも力を入れ、伊万里市交通安全指導委員会の基礎作りを行なうとともに38年にわたり一日も欠かさず早朝から街頭指導を行い、児童生徒一人ひとりに声をかけ交通事故防止に努められている。

● 推薦者/伊万里市役所

私の故郷は焼き物で有名な佐賀県伊万里市です。

富士山を思わせる勇壮な山構えから、市民に『伊万里富士』と呼ばれ親しまれている『腰岳』という山の麓に居を構え、永年農業に勤しんでまいりました。

農業をする傍ら、交通安全指導員として毎朝立哨指導を行ってまいりました。これまでの間、指導中の事故は1件もありません。このことは、心から嬉しく思いますし、指導員をやってきてよかったと、もっとも感じるところです。

あと、指導員をやってきての何よりの宝物は、こどもたちとの触れ合いです。毎朝こどもたちからいただく笑顔、あいさつや交わす会話に喜びとパワーをもらっております。
振り返ってみますと38年以上毎朝立ち続けているわけですが、長いと感じたり、つらいと感じたことはまったくありません。

私のなかでは、毎朝交通安全指導をして、こどもたちと会うことは、生活や人生の一部であり、ごく自然なことなのです。

また、地元の小学校の5年生を対象に『田植えの学校』という農業体験授業の世話役をやっておりますが、これも27年続けております。元来、こどもたちが好きで、何においても続けるということが得意な性分なのかもしれません。

現在、年齢は82歳になっておりますが、交通安全指導員は体の続く限り、死ぬまでやるつもりです。

最後になりますが、事故のない安全な社会の実現を心から祈念し、また、事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

付近の小学校
交通安全指導して交通事故防止に努める

Tetsuji Yamaguchi

(Age 82/ Imari, Saga Prefecture)
Mr. Yamaguchi is thoroughly committed to the prevention of traffic accidents involving school children. Appointed as a traffic safety supervising instructor in Imari City in 1972, over the years he has devoted his efforts to supervising traffic safety and training traffic safety supervising instructors. He has also been instrumental in laying the foundation of the Imari City Traffic Safety Supervising Committee. Early every morning for more than 38 years, without missing a single day, Mr. Yamaguchi has been supervising traffic safety at the curbside and addresses each and every school child in efforts to make them aware of traffic safety.
Recommended by the Imari City Office