社会貢献の功績
山口 哲二
児童生徒の交通事故防止に非常に熱心に取り組み、昭和47年に伊万里市の交通安全指導員に就任し、交通安全指導とともに指導員の育成にも力を入れ、伊万里市交通安全指導委員会の基礎作りを行なうとともに38年にわたり一日も欠かさず早朝から街頭指導を行い、児童生徒一人ひとりに声をかけ交通事故防止に努められている。
私の故郷は焼き物で有名な佐賀県伊万里市です。
富士山を思わせる勇壮な山構えから、市民に『伊万里富士』と呼ばれ親しまれている『腰岳』という山の麓に居を構え、永年農業に勤しんでまいりました。
農業をする傍ら、交通安全指導員として毎朝立哨指導を行ってまいりました。これまでの間、指導中の事故は1件もありません。このことは、心から嬉しく思いますし、指導員をやってきてよかったと、もっとも感じるところです。
あと、指導員をやってきての何よりの宝物は、こどもたちとの触れ合いです。毎朝こどもたちからいただく笑顔、あいさつや交わす会話に喜びとパワーをもらっております。
振り返ってみますと38年以上毎朝立ち続けているわけですが、長いと感じたり、つらいと感じたことはまったくありません。
私のなかでは、毎朝交通安全指導をして、こどもたちと会うことは、生活や人生の一部であり、ごく自然なことなのです。
また、地元の小学校の5年生を対象に『田植えの学校』という農業体験授業の世話役をやっておりますが、これも27年続けております。元来、こどもたちが好きで、何においても続けるということが得意な性分なのかもしれません。
現在、年齢は82歳になっておりますが、交通安全指導員は体の続く限り、死ぬまでやるつもりです。
最後になりますが、事故のない安全な社会の実現を心から祈念し、また、事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りします。