社会貢献の功績
V・GOLD
盲導犬の育成一頭に500万円かかるといわれるが、その内の75%を寄附に頼っていることを知った北海道の税理士有志が、平成13年にバンドを結成し税理士会として募金活動をスタートした。途中メンバーも変えて再結成し目標額に達成した事から税理士会と切り離して以後、 独自に募金活動を推進し、旭川市を中心にこれまでに13回のチャリティーコンサートを行い、通算150万円を寄付するとともに道内の刑務所の慰問も行なわれている。
1998年北海道税理士会旭川支部の社会貢献事業として盲導犬育成募金活動が始まった。当時から盲導犬を必要としている視覚障害の方が全国で8000人弱もおり、対して約1000頭しかユーザーの皆様に渡っていない状況であり、特に雪が降る北海道の冬を考えた時、盲導犬育成のお手伝いは大変重要な事であり、"旭川冬祭り"が開催される2月に支部会員が雪像を作り、その場所で"ミーナの募金箱"を持って活動を始めました。
一頭の育成費用500万円を10年計画で達成しようとスタートした訳ですが、当初はもの珍しさもあって目標通り募金も集まりましたが、景気の低迷とぶつかり年々募金が減り続けた事から、夏のイベントもやろうという事になり、佐々木正行会員の発案によって1960年代日本中で一大ブームになったベンチャーズのコピーバンドを2001年会員有志で結成し、夏冬のイベントで募金目標額を達成する事が出来るようになりました。この2本立で翌年以降も大丈夫と思っていた矢先、2人のメンバーが相次いで本州に異動してしまい、解散する事になり意気消沈していた時、運よく別々のバンドで活躍していた高野正夫君と中野雅州君と出会い、2003年「V. GOLD」を再結成する事が出来た訳です。二人の力量は高く、特に高野君は学生時代青江美奈さんのバックバンドをやっていた位なので、以後は私一人が他のメンバーの足を引っ張っているのではと冷汗が続いています。
こうして盲導犬チャリティーライブは本格的に続いて来た訳ですが、もう一人とても大切な人との出会いがこの活動を一層勇気づけてくれています。その方は団塊の世代の人なら誰でもお馴染みの3人娘、中尾ミエ、園まりそして伊東ゆかり、「小指の思い出」と言えばお分かりと思います。その伊東ゆかりさんと評論家の竹村健一さんを通じて10数年前から知り合い、ゆかりさんは大の犬好きという事もあって、冬祭り会場で一緒に何度か募金箱を持っていただく事が続き、2007年には信じられない事に「V. GOLDのメンバーとなら盲導犬チャリティーライブをやってもいいわよ」と話が弾み以来、手弁当で3回もお手伝いをいただき感謝すると同時に、つくづく人のご縁の有り難さを実感しております。
2006年に税理士会旭川支部として目標を達成したのを区切りに、翌年からは「V. GOLD」として独自に盲導犬募金活動を始め、刑務所慰問も含めて70歳まで友情をキーワードに、老いを忘れて楽しみながら燃え切ろうと決意を新たにしている所です。