人命救助の功績
島津 篤
益原 三郎
平成22年3月30日午後3時頃、新潟市中央区の銀行の駐車場で、島津氏が女性が車の中で男に金づちで殴られ、血だらけになっているのを目撃し、男から金づちを奪って女性を救出し、男が自分の車で逃走しようとしたところを益原氏が車の前に立ちはだかって阻止し警察に通報、男の逮捕に協力した。
島津 篤
平成22年3月30日、PM2:40頃、私は月末の支払いのため第四銀行女池支店の駐車場に車を停めた。
月末のそれも閉店間近の銀行の駐車場には10台ほどの車が停まっていた。
ATMで振込を終え、知り合いに電話をしながら車に戻ろうとし、車のドアノブに手をかけたその時、"助けて下さい!"という叫び声。振り向くと顔中血だらけの女性が、隣の車の助手席のドアを開いて必死の形相で懇願しているではないか。
ただ事ではない!何が起きているんだ? 奥を見ると男性の姿が見える。痴情の縺れ?ならばなにか言い訳をするはず. . . 。
反応なし!
ならば「なにをしとるんだ、おまえはっ!!」と威嚇してみた。すると犯人は車から降り、その隣に停めてあった自分の車に乗り込もうとするではないか。逃がしちゃいけない。女性の胸元に、犯行に使われたであろうハンマーが見えた。それを攫み私は犯人の車に近づく、ドアを閉めたら逃げられる。そう思い車のボディとドアの間に体を挟み、ハンマーで威嚇する。「110番してくれ!行員を呼んでくれ!救急車!」と叫ぶ。
銀行の利用客によって行員が来た。女性の手当をしている。しばらくしてサイレンの音が聞こえた。よかった、なんとか役目を果たせた。
ものすごい数の警官、そして野次馬の中、犯人は連行されて行った。
後日、検事に犯行動機らしきものを聞き、政府に景気対策にもっと力を入れてもらわないと、この様な事件がもっと増えるだろうと感じました。
益原三郎
平成22年3月30日(火)私にとって、生涯忘れることのない1日になりました。
月末近くの銀行、午後3時頃はいつもよりたくさんの人達で混んでいました。
銀行の用事をすませ、車に乗り、エンジンをかけようとしたら、駐車場の同じ列で少し離れた車から大きな叫び声が連続して聞こえてきたので、エンジンをかけるのを止め、車から降りて様子を見に行こうとした時、被害者の隣に車を停めていた島津さんが車に戻って来られ、そのやり取りから、「事件だな」と思い、トラブルの車に行こうとした時、犯人らしき男が私の車の隣の車に急いで乗って車を発進させようとしていました。
「これは、逃げられたらいかん」と思い、犯人の車の前に立ちはだかり、「何しとんじゃー、ナンバー覚えたから、もう逃げられんどー」と、思わず広島弁で犯人に向かって叫び、携帯で110番通報しました。
犯人も観念したのか(私を刑事に見間違えたかも?)エンジンをかけることなく、逮捕に至りました。
県外出身の私は昭和58年から新潟を拠点として生活し、冬の厳しさでの車のトラブルが起こった時、見ず知らずの人に何度も助けて頂いたことを考えると、少し、恩返しができたかなと思います。
今回の受賞も、被害者の方が死に至らず、徐々に日常生活に戻られていると聞き、受賞を受ける気持になりました。
Atsushi Shimazu
Saburo Masuhara
Recommended by the Foundation for Encouragement of Social Contribution