受賞者紹介

平成21年度 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

とくていひえいりかつどうほうじん かまくらし てをつなぐいくせいかい

特定非営利活動法人 鎌倉市 手をつなぐ育成会

(神奈川県鎌倉市)
特定非営利活動法人 鎌倉市 手をつなぐ育成会 会長 宮内 淑江
会長 宮内 淑江
昭和 29 年に知的障害児の親たちが、子どもの将来に向けて社会整備を願い、知的障害児の存在を知ってもらい、障害者の福祉の向上につながれば、との思いで全国組織の「手をつなぐ親の会」の支部として、「鎌倉手をつなぐ親の会鎌倉支部」を結成した。その後、平成 8 年に「親の会」を現在の「鎌倉市手をつなぐ育成会」に改名、昨年 NPO資格も取得するなかで、市内の 4 つの小中学校に特殊学級が実現、幼児生活訓練会の発足、県立養護学校に精神薄弱児学級が設置されるなど、50 年にわたり 100 家族程の会員による活動が続けられている。
推薦者/社会福祉法人 鎌倉市社会福祉協議会

受賞の言葉

素晴らしい先輩達のおかげで、このような栄えある社会貢献者表彰を受ける事が出来ました。これからも、鎌倉で生まれ、育ち、暮らす、障害児者のための活動を続く力をいただきました。関係者の皆様、本当にありがとうございました。

羽田空港の展望デッキにて

私たちの会は昭和 29 年に知的障害を持つ方達の親の会として、鎌倉市に産声を上げた。当時は精神薄弱児者と言われ、人々の理解も今ほど進んでいない時代で、会を作られた先輩のお母さん達は、現在では考えられないほどのご苦労があったと思う。今年 55 周年になるので、当時の事を知る人は少なくなっている。私たちの願いは、障害を持つ方達が生まれ育った鎌倉で暮らし続ける事である。

そのために、鎌倉に入所施設を作り、早期訓練のために幼児のための通園施設を作る活動をして来た。時代は変わり障害児者に対する理解も進んできたが、先進国に比べると遅れていると思う。

当会は、平成19年に特定非営利活動法人となり、障害者の余暇支援に力を入れている。衣食住の次は余暇を楽しむ事だと考え、重い障害を持っていても、余暇を楽しく過ごすというのは当たり前の事と思う。音楽療法や障害児の和太鼓のサークルなど6グループで継続して活動している。

また、将来的には親が病気になった時でもいつもと同じ学校に通える、一時預けの出来る施設を市内に欲しいと活動している。 その他、「のんびりスペース大船」という障害児者の放課後余暇支援事業を委託されて運営している。これは鎌倉市単独の事業で、障害児を学校まで迎えに行き、放課後を仲間たちと過ごす事業である。長期の休み(夏休みなど)は多数の利用があり、お母さん達にとても好評である。

そのほか「鎌倉ふれあいショップ」という組織を作り、障害者の作業所や施設で作った製品を市の施設等で販売する活動も始めた。これは市民の方達に障害に対する啓発活動にもなり、活動を始めてから来年で10年になる。

私たちは先輩のお母さんたちが願った「生まれ育った鎌倉で生活を!」という思いを受け継ぎ、これからも活動して行きたいと思っている。

(会長・宮内 淑江)

のんびりスペース
のんびりスペース ボランティアが上演する人形劇を観賞中
のんびのんびりスペース「ムーブメント」の時間
外のプールで水泳を楽しむ

NPO Kamakura Hand to Hand Promotion Association

(Kamakura city, Kanagawa, Japan)
This Association was established in 1954 by parents of mentally challenged children to improve the welfare of other handicapped people by informing the public about children with disabilities. They have succeeded in creating special classes for children in four schools and a training school for the handicapped infants, as well as classes for mentally challenged children in public schools in Kamakura. Fifty years since its founding the association now has 100 active family members.
Recommended by the Kamakura Social Welfare Council