人命救助の功績
宮﨑 大治
原 二三夫
宗田 征男
当日の夕方、川ぞいの道路を軽トラックで通行中、10メートル程先にバイクが倒れているのが見えた。そばには、女性と男性が立っていた。そばに近づき話しを聞くとバイクが、右折する為停止している車に後から追突し、バイクの女性は川に転落し、どこに落ちているか、わからないという。
おどろいて川を覗きこむと、女性がうつ伏の状態で流されているのが見えた。私は無我夢中で川へ降りようとしたが、あまりにも石垣が高かった為、急いで自分の車にもどり、ロープを取って来てガードレールにロープをくくりロープを持ち川に入り、女性を仰向けにして、首を左手の上に抱き、気道確保をした。
その時意識がない状態の女性のほほを数回たたいたり声をかけ続けた所、三回程プーと水といっしょに息をはき気がついた。
その時は、私も感激しおもわず涙が出てしまった。女性の意識がもどったことにホッとしたのか力がなくなり、その後上におられた原さんに、川に降りて女性をいっしょにかかえてくれるようにお願いし、二人で女性を確保した。宗田さんはハシゴや女性を上げるロープや毛布など持ってこられた。
救急車が到着し女性を救急隊や私等三人で引き上げ無事救出した。その後救助した本人と会い元気な姿を見て安心と嬉しさがこみあげてきた。本当に元気で良かった。(宮﨑 大治)
当日、仕事用の資材をとりに相知方面へ行っていた所、女性が川の方を指差して何か言っているので、車を止めて川を見ると女性がうつ伏せで浮かび流されていた。
そこへ農協の車で宮﨑さんが来られ、その車にあったロープをガードレールに取り付け、先に宮﨑さんが川へ降り女性の状態を起こし、続いて私も降り二人で救急車が到着するまで女性を手で支え確保した。
そこに、宗田さんが、はしごと毛布などを持って来られ到着した救急車の救急隊と一緒に女性を引き上げた。後で聞くと、女性は事故で川に落ちたとのことであった。たいした負傷、後遺症も無く、元気に回復されてお礼に来られた。本当に無事で良かった。(原 二三夫)
当日、家の近くで仕事をしていた時「ドン」と強い音がしたので、事故かと思い現場に急いで行った。右折しようと止った車にバイクが追突、運転していた女性がはずみで道から下の川へ転落、丁度通りかかった宮﨑さんと原さんが川の中に飛入り流されている彼女を助け上げ、上半身をかかえて息が出来るような状態でささえていた。
そこに私が行き「息が有りますか。」と聴くと、「息はあるようです。」との返事。まず道まで上げなければと思い、「梯子を持って来ますから。」と言い残して家まで走って戻った。妻には家族の方に電話で連絡させ、トラックに梯子と毛布2枚を積み現場に急行、梯子を掛けて、道まで上げようかと思ったが、頭を打っていれば下手に動かしては危ないかも知れないと3人で話し、救急隊の専門家を待つと言う事にした。
救急車が到着しタンカを川の中に入れ、持って来た毛布に女性をくるみタンカに乗せて、四方にロープをつけて上から引上げ、下からささえ道まで上げる事が出来た。
その時は助かるかどうか心配したが、幸いにも病院での経過も良く退院されたと聞いた時は、本当に良かったと胸をなでおろした。(宗田 征男)
受賞の言葉
宮﨑 大治
私はこの様な名誉ある賞をいただきありがとうございます。その時は、びっくりして無我夢中で川に入り救助しました。なによりも本人が無事で元気でしたので私はそれが一番の喜びです。3人の息がピタリと合った行動で女性が助かったと思います。又近くにおられた皆様の応援もあったからだと思います。ほんとうにありがとうございます。今後この賞に負けない様努力し頑張って行きたいと思います。
原 二三夫
この度は、この様な名誉ある賞を頂き、誠に有難うございます。
当日、たまたま現場に通りかかり無我夢中でした。二人の受賞者と共に無事に川の中より救助出来たことを幸いに思っています。今後このような名誉ある賞に恥じぬよう過ごして参りたいと思います。有難うございました。
宗田 征男
この度、名誉ある賞をいただき心より感謝申し上げます。
事故当時二人の受賞者と共に2月の寒い中救助に当りましたが、考えて見ると人として当り前の事をした様な気がします。
その上今回はこの様な賞をいただき各関係者の方々に心よりお礼申し上げます。 今後この賞に恥じないよう努力してゆきたいと思います。ありがとうございました。