受賞者紹介

第56回 社会貢献者表彰
かいしょくサービス あじわい

会食サービス・あじわい

(大阪府)
会食サービス・あじわい 代表 中谷 裕子
代表 中谷 裕子

代表を務める中谷裕子さんは1990年5月に地域ボランティアメンバーから依頼を受け、生活困窮者に届けるお弁当作りを始めた。最初は人のために出来ることをしたいと話していた近所の有志10名ほどの女性が集まり市民会館の調理室でお弁当10~20食を作り、直接届けることからスタートした。羽曳野市社会福祉協議会が運営する事業のひとつとして地域に在住する65才以上の独り暮らしの高齢者を対象にした会食サービスがあり、中谷さんたちの作るお弁当を会食サービスとして提供したいとの依頼を受け、以後30年に渡り手作りのお弁当“まごごろ弁当”をボランティアで作り続けてきた。会員はすべて女性。会員数は約80名。現在の平均年齢は75才。調理活動回数は1年間に約40回。1回に65~130食を作る。独居の高齢者の外出の機会でありコミュニケーションの場として、各小学校区で年3回開催する会食会に提供するため、食材選び・献立の決定・レシピ作成など季節のものを彩りよく歯にも胃腸にも優しく栄養のバランスを考慮し調理している。

推薦者:(福)羽曳野市社会福祉協議会

この度は私たちボランティアグループ「会食サービス・あじわい」に社会貢献者表彰を頂きまことにありがとうございました。

羽曳野市社会福祉協議会が運営する事業のひとつに、65才以上のひとり暮らしの方を対象に、小学校区(14校区)ごとに年間3回ずつ、一同に会して食事を共に頂き、保健師さんによる健康チェックや民生委員さん担当のゲームや歌、時には地域の子供たちとの交流などで楽しく過ごして頂く「会食会」があります。その時の“まごころ弁当”を作っているのが私たちのグループ「会食サービス・あじわい」なのです。

私たちのグループは平成2年5月(1990年)から活動を始め、はや30年が過ぎました。グループの会員約80名が5つのグループに分かれ、毎回20名で65~130食を作ります。

見た目に美しく美味しい、歯にやさしく栄養バランスにも気を配り、特に衛生面には注意して調理します。朝8時30分に調理室に入り、11時30分ごろに出来上がった“まごころ弁当”は社会福祉協議会の職員さんにより会場に搬入。食事の終わった空の弁当箱は調理室に返却され、待機していたボランティア(当番制)が洗浄しその日の活動は終了。戻ってきた弁当箱で「お口に合ったんやね~綺麗に召し上がってる」とか「食の細い方のようね」「〇〇は嫌いのようね」とか、残飯の具合で想像し、いつかの献立に生かせたいと思うのです。

昨年発生した全く想定外の「新型コロナウイルス」。未だ収束してないこの時期、手作り弁当による会食会の活動は取りやめになっています。しかしボランティアグループとして組織は存続しており、現在は地域密着型の方向で時期を見て再スタートすべく新たな事業を模索中です。

代表 中谷 裕子

  • ももプラザでの調理。多い時は130食分を作ります。
    ももプラザでの調理。多い時は130食分を作ります。
  • 市民会館での調理
    市民会館での調理
  • グループに分かれて作ります
    グループに分かれて作ります
  • 「まごごろ弁当」
    「まごごろ弁当」
「ひとしずく」社会課題に立ち向かう方々を応援するサイト