株式会社 ヤナイ
2011年9月末をもって北九州市門司区の青浜、太刀浦の2地区の路線バスの運行がこの地域の過疎化により廃止された。当時、青浜地区には32世帯、太刀浦地区には40世帯の家族が生活しており、廃止の影響で同地区の住民は最寄りのバス停まで0.6キロ~2キロ程度の距離を歩くことを余儀なくされ、行政による送迎バスの試験運行も行われたが、2012年9月に終了。近郊の株式会社ヤナイ柳井忠春社長(当時)がその話を聞き、地元の役に立つことがあればと、2012年7月1日より自社の車(8名乗り中型車)を使用し、青浜~白野江、太刀浦~田ノ浦の各JR門司港駅、市街地へ向かう最寄りのバス停までの路線バスが廃止になったエリアをカバーする無料バスの運行をボランティアで始めた。送迎バス運行開始当初の1日10便を地域住民の増便の要望を受け、現在は1日16便の運行を行っている。運行日は毎週月曜日~土曜日までの週6日(祝祭日・正月・お盆を除く)、運行時間は始発が7時35分、最終は16時50分。多い日には1日に、約20名が利用。運行開始から現在に至るまで9年間変わることなく実施している。
この度は第56回社会貢献者表彰を受賞させて頂きまして誠にありがとうございます。心より御礼申し上げます。
弊社は、福岡県北九州市門司区にて採石業を営み、主に港湾土木工事で使用する石材を製造販売いたしております。日頃は石材の採掘や積み出し等の事業活動において地域の方々に大変お世話になっております。弊社は今年で創業76年を迎えます。
北九州市は政令指定都市の中でも高齢化が最も進んでいる市であり、過疎化とも相まって、2011年9月に路線バスの運行が、地元の青浜地区並びに太刀浦(たちのうら)地区において廃止されました。当時、青浜地区には32世帯、太刀浦地区には40世帯の住民が生活されており、廃止の影響により最寄りのバス停まで遠くなり、約2キロの距離を歩くことを余儀なくされました。そのため、行政による送迎バスの試験運行も行われましたが、2012年9月に終了してしまいました。
当時、弊社の社長 柳井忠春(現 ヤナイホールディングス(株) 社長)が、その現状を聞くにあたり、地元住民の方々のお役に立つことがあればと、2012年7月より社有車(8人乗り)を使用し、青浜地区と太刀浦地区から買い物、通院、通勤や通学のための送迎バスの運行をボランティアで始めました。
送迎バスの運行開始当初は1日10便でしたが、地元のご要望を聞き9年経った今では1日16便の運行を行っております。運行日は毎週月曜日~土曜日までの週6日(祝祭日・正月・お盆は除く)、運行時間は始発が7:35、最終は16:50です。多い日には1日20名のほどの方に利用していただいております。
開始から9年経過いたしました。毎日、地元の方々の笑顔に支えられて送迎バスを運行しております。これからもお世話になっております地元の方々に少しでもお役に立てればと思います。
第56回社会貢献者表彰を励みに、これからも地域の社会貢献活動に尽力して参りたいと思います。
常務取締役 柳井 春花