受賞者紹介

第55回 社会貢献者表彰
かぶしきがいしゃ くらだし

株式会社 クラダシ

(東京都)
株式会社 クラダシ 代表取締役社長 関藤 竜也
代表取締役社長
関藤 竜也

食料自給率37%のわが国の食品廃棄量が2.759万トン、その内食品ロス(返品、廃棄、規格外品等)643万トン(農林水産省、環境省、「平成28年度推計」)、これは国民1人当たり毎日茶碗1杯分のご飯を捨てているのと同じ量になるといわれる。一方、世界中の飢餓で苦しむ人への食糧として約320万トンを支援している。この問題に少しでも対応しようと㈱クラダシは様々な理由で販路を失った食品メーカーの廃棄商品を、インターネットを活用して消費者のニーズとマッチングさせ、食品ロスの発生を削減するとともに商品の購入金額の3~5%が社会貢献団体へ寄付され、ポイントによりその活動も確認される社会貢献型のショッピングサイトを2015年に設立し運用している。
現在、会員数約10万人、協賛企業数800社、寄付された累計金額が約4,328万円。海外、環境、社会福祉、動物保護等を行っている団体が支援先になっている。2015年の国連サミットで重要なテーマとなり2019年に「食品ロス削減推進法」が施行される等、社会的な取り組みが求められるなかで㈱クラダシは、食糧の廃棄品が購入されることによりフードロスを削減するとともに購入金の一部が社会貢献につながる仕組みを運用し社会的な課題に取り組んでいる。

推薦者:株式会社 クラダシ

この度は、公益財団法人社会貢献支援財団より大変名誉のある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
クラダシは、フードロスを削減するために日本初・最大級の社会貢献型フードシェアリングプラットフォーム「KURADASHI」を運営しています。これまでの活動は、9,232トンのフードロス削減、28億6,192万円の経済効果、23.63t-CO2 のCO2削減、46,253,620円の寄付につながっています。

日本は、国内消費食料の約6割を輸入しているにも関わらず、世界有数のフードロス大国です。日本の食糧廃棄量は、年間で600万トン以上。これは、国民全員が、お茶碗1杯分のご飯を毎日捨てているのと同じ計算になります。実は、製造日から賞味期限までの期間を3等分して納品・販売期限を設ける「3分の1ルール」や、パッケージの汚れ、キズモノなどを販売しないといった厳しい流通管理のため、賞味期限まで日数があるにも関わらず行き場をなくし廃棄となってしまう商品が多くあります。クラダシは、このような消費可能でありながら通常の流通ルートでの販売が困難な商品を買い取り、「KURADASHI」で販売することでフードロスの削減に取り組んでいます。

廃棄されるはずだったものに新たな価値をつけて再流通させる、私たちはこの仕組みを「1.5次流通革命」と名付けています。通常の1次流通はサプライチェーンが構築されており、効率的かつ迅速な流通網が形成されています。食品以外の2次流通は、多くのリユースサービスが席巻し始めていますが、安全性の担保が困難なことから、食品の2次流通は存在しません。クラダシは、1次流通でも2次流通でもない、これまで流通されてこなかった本来捨てられてしまっていた商品を1.5次流通として再流通させ、賛同メーカーより協賛価格で提供を受けた商品を最大97%OFFで販売しています。

また、「KURADASHI」の売上の一部は、エシカル消費として環境保護、災害対策、医療・福祉サービスの充実などの社会貢献団体に寄付されます。食品メーカーはフードロス・廃棄コストを削減できること、会員はお得に買い物をしながら気軽に社会貢献ができること、また社会貢献活動団体の活性化につながることで、三方良しのスキームを実現しています。
今後も、ソーシャルグッドカンパニーとして社会課題の解決を目的とした社会性、環境性、経済性に優れた活動を続けてまいります。

代表取締役社長 関藤 竜也

  • 人手不足の農家と学生をマッチングする取り組みも行なっています
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  • 種子島の町長さんから感謝状をいただきました
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