この度は、長野市で小さなボランティア団体として活動を続けてきました、ブルースカイ（登校拒否を考える親と子の会）に光をあてて下さり、本当にありがとうございました。

1980年代頃から学校に行きづらい、行けない子どもたちが増え続け、毎年新聞には「登校拒否過去最多」という文字が大きく載っていました。
そんな頃私の息子小学校３年生がいじめにあい学校に行かれなくなりました。その頃は、「登校拒否」（今は不登校と言われています）について、学校も、相談機関も専門家と言われる方々も「親の育て方が悪い」「子どもが怠けている」「親離れができていない」など、「不登校する子どもや親や家族が問題なんだ」捉えられていて、世間からも「不登校している子と遊ぶと不登校がうつるから遊ぶな」というような偏見の眼も強く、親も外に出る事が怖く、知り合いに合わないように遠くのスーパーに買い物に行くなど、悶々として暮らしていました。周りからは「無理しても学校に連れて行かないと駄目だよ」という事も言われ、親も焦り、何とか学校に行かせようと、なだめたり、おだてたり、時には力づくでも息子を車に押し込んで、学校に連れて行ったりしました。あの頃虐待という言葉もなく訴えられる事もなかったのですが、今では多分訴えられていた親だったでしょう。その頃の不登校の親たちは多かれ少なかれそんなことまでしても、子どもを学校に行かせようとした親の方々は沢山いました。世間も子どもが学校に行かないで家にいることはいけない事という眼がとても強い時代でした。親たちも間違った事とはいえ必死の思いからの行動でした。私も息子を脅迫神経症や円形脱毛症など、病気になるほど追い詰め苦しい思いをさせてから気がついたひどい親でした。
まだまだ偏見の眼が無くなった世の中ではなく、今もなお私が30年前に親として悩んだ事と同じ悩みを抱えて親の会に来られる方がいます。

今回の受賞式でご一緒したみなさまは素晴らしい活動をしておられ、心暖かい活動に感動致しました。そんな方々に出会う機会を頂けた事に感謝いたします。
人で傷ついた心は、人で癒していく事が大切なんだと、長年の活動の中から学びました。
これからも、自分たちのできるところで、できる事をゆっくり仲間たちとやっていきたいと思っています。
本当にありがとうございました。

代表 松田 恵子

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  2000年8月白馬にてキャンプを行いました
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  2010年5月2日「20周年記念イベント」ブルースカイで育った若者たちが自分の不登校体験などを語ってくれました
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  2010年11月　親の学びの会をしました
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  2011年松本みすず湖キャンプ場でテントを張ったり、食事作りを楽しみました
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  2012年3月東京から来た若者たちと不登校の子どもの想いを語る会
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  2015年9月5日25周年記念イベント開催