社会貢献の功績
特定非営利活動法人 ふじみの国際交流センター
埼玉県ふじみ野市に拠点を置き、日本に住んでいる外国人の「自立支援と多文化共生」を目的とした交流の場として1997年に発足したNPO法人。理事長の石井ナナヱ氏が開いていた外国人向けの日本語教室の生徒たちが、石井さんを慕って教室外でも電話をかけてきたり、相談事を持ちかけて来ることが多く「どこかに場所を作って対応したい」と思ったことが始まりとなった。今では日本人ボランティアスタッフ約40人、外国人スタッフ約30人がおり、外国人の生活相談、数か国語で書かれた生活情報誌の発行配布、日本語教室、外国にルーツを持つ子どもの学習教室、DV被害者母子のシェルター運営と自立支援、パソコン教室、通訳・翻訳事業、国際交流イベントの開催などを行っている。発足から21年目を迎え、かつて支援を受けていた外国人が支援する側となってボランティアに来るなど、成果の見える活動を継続している。
ありがとうございました
皆で資金を出し合って家を借り、「多文化が未来を拓く」を合言葉に、日本で暮らす外国人の「自立支援と多文化共生」活動を始めて21年になりました。
毎年600件超寄せられる生活相談に対応し、7カ国語で発信する生活情報誌は228号になりました。日本語教室や子供の学習支援に参加した受講生は延4万5千人を超えました。他にも日本人と外国人が協力して翻訳・通訳、交流サロンの開催、料理教室、パソコン教室、DV被害母子の為のシェルターの運営をしています。
この度の授賞式では、晴れやかな舞台で盛大に祝福していただいている現実に戸惑いながらも、心の底から喜びを感じ、泣きそうになるのをこらえるのに必死でした。
参加させていただいたスタッフ12人と推薦してくださった埼玉県国際課の職員の方々も、帝国ホテルでの豪華なご馳走と、社会貢献支援財団の皆様の温かい対応に接して大感激していました。
選考委員の方々にお会いできなかったのは残念でしたが、その代わりに安倍会長が気軽に写真撮影に応じて下さり、即座に母国に転送し「親孝行ができた」と喜ぶ外国人スタッフもいました。
70歳にして身に余る体験をさせていただいた私ですが、社会貢献財団様、日本財団様に心から御礼申し上げ上げ、このような体験ができたのも「毎日心を一にして活動してくれる素敵な仲間がいたからこそ」と、改めて大勢の良い仲間に巡り会えたことに感謝しました。
2日間で一番印象に残ったのは乾杯発生時の日本財団笹川会長の挨拶でした。
社会的に多大な貢献をなさっている上に、私たちをこんなに歓迎してくださっているにも関わらず、おごり高ぶる様子もなく
「私もボランティアの一員です。政府だけですべての事業をすることは不可能です。目の前にいる恵まれない人々や地域のために、私たち一人ひとりが活動することが国家のためであり、この姿が本来の日本の姿であり底力です」と力説するのです。本物の社会貢献者とはこういう人を言うのだと感動し、帰宅後早速、笹川会長に関する本を3冊注文し、今夢中で読んでいるところです。
これからも社会貢献支援財団と笹川日本財団の期待を胸に秘め、地道に根気強く、在住外国人支援の活動を続けていきます。賞金は活動資金として使わせていただきます。
この度は本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
埼玉県指定・認定非営利活動法人 ふじみの国際交流センター
理事長 石井 ナナエ