社会貢献の功績
特定非営利活動法人 グリーンバード
2003年に誕生した原宿表参道発の参加型ボランティアプロジェクトで、街の清掃、「ゴミのポイ捨てカッコ悪いぜ!」PR活動、企業や団体等のコラボレーション活動を行っている。街のおそうじ活動は現在、国内外85チームとなり、チームごとに定期的な清掃活動を行う。2007年にはフランス・パリにも波及し、開始当初は街の清掃に対する考え方の違いから奇異な目で見られたりもしたが、今では参加者の9割がフランス人で活動している。また海の日に大々的に行れる清掃プロジェクト「海の日ごみゼロアクション」の開催や毎月どこかで行われるイベントに参加して行う「イベントそうじ」なども開催している。
諸先輩方とともに栄えある賞をいただき、身が引き締まる思いです。授賞式は緊張しましたが、前日の懇親会も含めて他の多くの団体の方々と交流することができ、気持ちがほぐれたのと同時に、「社会のため」と頑張っていらっしゃる皆様の話を聞き、頭が下がる思いでした。関係者の方々、審査員の方々、そして私たちを日々サポートしてくれている方々に心から感謝申し上げます。
私たちNPO法人グリーンバードは、「ごみポイ捨てカッコ悪いぜ」を合言葉に、原宿・表参道ではじまったごみ拾いのプロジェクトです。2002年にスタートしてから15年になりますが、今では国内に75チーム、海外に10チームまで広がり、年間33万人の参加者とともに日々活動するコミュニティになりました。町会・自治会等の高齢化が叫ばれている今日この頃ですが、私たちの活動は20〜30代の若者を中心に広がり、今では昔ながらのご近所コミュニティに若者をつないでいく役割も果たしています。参加者は商店街の盛り上げ役や、お神輿の担ぎ手となっているほか、時には耕作放棄地を保全する役割も担っています。
ごみは、拾っても、拾ってもなくなりません。拾っているだけだとすぐにまた捨てられます。ごみを捨てる人を減らさなければ、まちは一向にキレイになりません。では、どうすればいいのでしょうか。それは、①ごみを拾っている人をまちの中で目立たせることです。ごみ拾いをしている人が目立つ場所では、人はなかなか捨てられません。そしてもう一つ。②「ごみ拾いを一度でもしたことがある人は二度とポイ捨てしないの法則」を利用することです。一度でもごみ拾いをした人は拾う人の気持ちが分かるから、二度とポイ捨てしません。だから、私たちはまちでとにかく目立ち、多くの人を巻き込んだ活動を意識しています。ナイキやキッザニアのビブス、タワーレコードや博報堂の軍手、そしてコカ・コーラやJEEP、大都技研のごみ袋を持ち、カッコ良さを一番の売りにして、私たちは一年中、毎日どこかで活動しています。
2020年、いよいよ東京にオリンピック・パラリンピックがやってきます。現在、「日本のごみ拾い文化を海外に発信しよう」とフランスやアメリカ、スリランカなどにチームを展開していますが、数年後に迫るオリンピックでは、国内外のチーム、そして海外からの多くのサポーター、カッコいい企業の人たちとともに、スタジアムや沿道などをキレイにできればと思っています。ボランティアの力でピカピカになった街で、おもてなしできたら最高だと思います。
感謝と誇りを忘れず、これからも活動をしていきたいと思います。この度は本当にありがとうございました。
理事長 横尾 俊成