社会貢献の功績
平野 喜幸
1995年からタイ、ミャンマーなどで国際協力活動を行い、2004年に地元熊本を本拠とする認定NPO法人「れんげ国際ボランティア会」に加わり、タイ国境のミャンマー難民支援活動に従事。 2013年6月より、「れんげ国際ボランティア会」ヤンゴン事務所代表として、ミャンマーのエーヤワディー地方域で学校建設を通じた地域開発事業に携わる。水害多発地帯同地で求められる堅牢な校舎建設のために、地域住民は「建設資金の4分の1」を自助努力で負担し、集められた費用は、彼らが組織した「地域開発委員会」の基金に蓄える。この資金を使い彼らのアイディアで実施される共同水田、籾殻発電、公共交通手段の提供などの収益で、教科書や文具、制服の提供、校舎の修繕、トイレや衛生設備の設置等の学校運営に係る費用が賄われ、さらに地域の開発を支えていくことが可能となり、子どもたちの教育環境のみならず社会経済環境が長期的に維持・運営されている。平野さんは、日々現場に赴き、地域住民・地元学校関係者を叱咤激励しながら地域発展を支えている。
1991年から今日まで国際協力活動に携わりこのような賞を受賞できましたことを心より感謝申し上げます。
私は現在、ミャンマーのイラワジ管区で学校建設を中心とした地域開発事業を行なっておりますが、目的は単に学校を建設することではなく、地域の人々が自分たちの力で自立に向けて立ち上がることです。なぜなら、一方的な援助からは依存関係しか生まれず、自立に向けた協力関係は築けないからです。
私は若かりし頃、この開発の基本をタイの社会活動家、故ジャナロン・メキンタランクラ氏から学びました。爾来常に「目には見えない開発」を心がけてプロジェクトの実施に取り組んでまいりました。その他にも故吉田東洲氏、故和田金次氏、故末次一郎氏、故古賀武夫氏など今回の受賞に際し、私をこれまで育てて頂いた多くの方々のお蔭を感ぜずにはいられません。また、不自由な生活も厭わずミャンマーに同行し活動を支えてくれた家族にもこの場を借りて改めてお礼申し上げます。
合掌
認定NPO法人 れんげ国際ボランティア
ヤンゴン事務所 所長 平野喜幸