人命救助の功績
古室 好光
熊谷 凌
飯田 拓海
2015年8月10日、午後3時20分頃、茨城県高萩市の高戸小浜海岸の遊泳禁止区域で遊泳中に高波にさらわれて流されていた男子中学生を古室さんが発見した。古室さんは浮輪やロープを用意し、岩場にいる男子生徒に投げ入れ救助に向かった。その様子を見ていた飯田さんと熊谷さんも海に飛び込み連携して男子生徒を救出した。
古室 好光
救助が必要となった日は台風が接近しており、海上のうねりが大きく波も高く、一目で危険だと判る海でした。私は、家族とキャンプに行く途中で、その海に寄って遊んでいた時に中学生が波にさらわれているのを発見しました。その状況から私は「救助を待っていては間に合わない。何とか救助しなくては!と思いました。」が、その時脳裏に浮かんだのが、過去に川で小学生を救助した際に自分も溺れそうになった事でした。
「確実に救助出来る準備をして行かなければ助ける事が出来ない。」と思い、直ぐに海に向かわず車に戻り、浮き輪とキャンプ用に用意していたロープを持って海へ向かいました。
しかし、思っていた以上に波が高く、私も何度か岩場から海に転落し恐怖を感じ、中学生のところに行くのはとても困難で、確実に救助する事が出来るのかとても不安で恐怖を感じましたが、結果として、3人で協力した事により無事に中学生を救助する事ができ、今は、「中学生が助かって本当に良かった。」の一言です。
その後、高萩市役所からの表彰の連絡があり驚きましたが、その表彰の際に、救助した中学生が元気に過ごしていることを聞いて喜んだ事を良く覚えています。
それから暫くたち、人命救助の功績として社会貢献者式典の連絡がきました。私は、他にもっと受賞されるべき人が居るのでは、自分が受賞して良いのかと思いました。
受賞を終えた今は、救助の際、心配してくれた私の家族、社会貢献者表彰に推薦して頂いた高萩市長を始め市役所の皆さま、推薦内容を審査し表彰式典を準備開催して頂いた社会貢献支援財団の会長および職員の皆様への感謝の気持ちで一杯です。この度は本当に有難うございました。これからの人生も、何かしら人の役に立てていけたら幸いと思っております。
熊谷 凌
私はこの度海で溺れている中学生を助けて海難救助の件で表彰させてもらいました。
正直な所ここまで大きな話になるとは思ってもなく、ただ溺れていた中学生が助かってよかったとそれだけでした。その反面人を助けるということがどれだけ大変な事かも身にしみて感じました。必ずこの話を他人にすると「自分の命も危なかったんだからね」と言われ助けている時は必死だったのですが、その言葉を聞くたび我に帰っていました。
自分の命と救助で助かった命、被害者がでないで終わる事ができて本当によかったです。また日本のファーストレディに表彰されるという2度と経験出来ない様な経験もすることができてよかったです。
飯田 拓海
私にとって表彰式の会場の雰囲気は今までに味わったことのない緊張でこれから先もなかなか経験できることのない素晴らしい体験をさせて頂きました。
自分の人生全てを社会貢献に捧げている方々の表彰はすごく感動しました。今回の表彰式に参加させて頂いてなければこのような素晴らしい活動をしている方がこんなにもたくさんいることを一生気付かずに終わっていたと思うので今回表彰式に参加して気づけたこともたくさんあり自分も社会貢献できるような人になれるように頑張りたいと思いました!
今回私は地元の海で溺れている中学生を助けることが出来ました。
中学生と言うまだまだ将来性のある若い命を助けることができたことは自分自身でも誇らしく思います。溺れている中学生を見て咄嗟になにも考えずに助けに行き、協力してくれた友人のお陰で無事助けることはできましたが、親や親戚の方には「助けに行って自分が命を落としてしまうこともあるから助けることは大切なことだけど自分の命を1番に考えて行動しなさい」と言われました。もしそういう場面が次もあれば自分の命を最優先に考えながらも困っている人を助けられるような方法を咄嗟に考え、行動できればいいなと思います。
後日、助かった中学生の親御さんや中学校の先生などからほんとにありがとうと言われた時は、ほんとに助けてよかったなと思ったと同時に、心配してくれる人が周りにはたくさんいて悲しませてしまうことになるかもしれないので自分自身も気をつけようと思いました。また、命の大切さを改めて再確認することができました。
日本人の素晴らしさとはお互いが協力し合って住みやすい環境を作り上げ助け合うことだと思っています。
自分だけではなく人のために。そして周りの方々に常に感謝の気持ちを持って生きていくことを忘れずにこれからも頑張りたいと思います。
今回はこのような素晴らしい会に参加できてほんとによかったです。このような素晴らしい賞があることをもっと世間的に広まり、助け合い、協力し合ってもっとたくさんの命や国を救うことのできるそんな世の中になればいいと思います。
今回の賞に選んでいただき参加できたことは今後生きていくなかでも一番の功績になると思います。選考していただいたことを有り難く誇りに思っています。今後この賞に恥じることのないようにこれからの人生を精一杯生きていきたいと思います。
本当にありがとうございました。