社会貢献の功績
岐礼さくら会
岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲岐礼地区で平成4年に地元の中壮年12人で河川環境の整備や美化運動に設立された任意団体。岐礼谷川両岸の桜の植栽、紫陽花の植栽、河川の清掃、下刈り、枝払いなどを地道に続けてきた。桜や紫陽花の咲く季節には地域住民の憩いの場として小さな観光地となっている。活動資金は無く、すべて会員が個人で自前の機材を調達し行っている。平成元年の大型台風で岐礼谷川が決壊氾濫し大規模な被害を被り、4年近くかかった復旧工事が終わったことをきっかけに活動が開始された。
このたびは、岐阜県の山間部において地道に美化活動や、河川の清掃活動を続けている私たち【岐礼さくら会】が社会貢献表彰の栄に浴し、東京【帝国ホテル】において過分なる表彰の式典にご招待を賜りまして誠にありがとうございました、会員一同心から感謝とお礼を申し上げます。
平成元年9月岐阜県美濃地方を襲った集中豪雨により、私たちの住む岐礼谷川が氾濫決壊し住家は、床上、床下浸水が多数発生し、一時は孤立状態にもなり、この時に住民の絆が一層高まりました。被害総額は十億円にも達し国及び県の温かいご支援で災害復旧工事は無事完了致しました。
そこで、この工事の竣工を機に、当岐礼内に住む中壮年層が中心になり、初代会長に故小椋英昭氏が就任し十名で、平成四年四月から【岐礼さくら会】として発足しました。その活動は、伊勢湾の源流である岐礼谷川の環境を良くしようと、活動資金は無いままに自前の資機材を持ち寄り、川の両岸に桜の植栽、紫陽花の植栽「故小椋会長の水田三十アールにも紫陽花花園を整備」下草刈、枝払い、整枝、河川の清掃等美しい河川環境の整備を行ってまいりました。これまでの功績は、昨年ご逝去された初代会長小椋英昭氏の並々ならぬ努力の賜であると思っております。
近時、当地域もご多分にもれず、少子高齢化と1人暮らし世帯が増加する中で、少しでも多くの会員を求め、小椋氏の遺志を無にすることなく、美しい河川環境の整備に引き続き務めてまいりたいと思っております。
一方、地域住民の憩いの場、小さな花の観光地として観光振興や社会貢献活動にも繋げ、後継者の育成や過疎脱却に向けた地域の活性化と住民の移住安住に少しでも貢献できるよう会員一同心に誓っております。
今回の表彰を契機に会員も十七名に増え、自分たちの郷土を美しくしようという機運が一層高まってまいり、他の地域の模範にもなりつつあります。
最後に素晴らしい表彰式にご招待下さいました安倍会長はじめ関係皆様方のご健勝と貴財団の益々の御隆盛を心から祈念申し上げます。
誠にありがとうございました。
代表 國枝 均