社会貢献の功績
丹沢 こと子
山梨県市川三郷町で39年間ほぼ毎月休むことなく町の広報紙の点訳をボランティアで行い、社会福祉協議会に納めている。旧市川大門町教育委員会が募集していた点字ボランティアに応募したのがきっかけ。週2回の講習を2年間受講し、点字を習得した丹沢さんは、これまで多くの絵本の点訳を完成させたほか、町広報紙「いちかわみさと」の点訳にも毎月欠かさず取組んでいる。「必要としている人は少ないかもしれないけれど、それでも楽しみに待ってくれる人がいる。その方のためにも頑張りたい。」と話し、93歳になった今でも、毎日点字タイプライターを打っている。
この度は思ってもいなかった賞状をいただき、感謝いたします。安倍総理夫人から手渡された賞状は、特別な思いでいただきました。
今回初めて多くの方々がボランティアに参加していられる事を知り、皆様のお働きに感動いたしました。
私が点字を知るきっかけとなったのは、町のお知らせの中にあったボランティア講習の募集でした。その中に点字のグループも載っていました。何か人の為になることがあったらと思っていた時でしたので、さっそく点字のグループに入れてもらいました。
甲府市にあるライトハウスから花形先生が毎週いらして下さり、やさしく丁寧に教えて下さいました。はじめのうちは、手で一つ一つの点を打っていましたが、社会福祉協議会からタイプライターを貸していただき、楽に打てるようになりました。
それから39年、毎月の町の広報、童話、絵本などを点訳してきました。点訳しました中の1冊に、目がご不自由で牧師の務めをなさった熊谷鉄太郎先生の「見果てぬ夢」も入っています。この39年の間、家族も応援してくれましたので、何事もなく続けることが出来ました。感謝です。
この度の会場では、花形先生のお知り合いである本間様と同席になり、とてもうれしい事でした。
受賞式終了後、何人もの方から「おめでとうございます。いつまでもお元気で・・・」と励まして下さり、とても嬉しく思いました。
これからも健康に気を付けて点訳を続けていきたいと存じます。