社会貢献の功績
神戸市立住吉中学校野球部OB会
昭和52年に結成された神戸市住吉中学校野球部のOB会で、毎週日曜日に野球を楽しんでいたが、何か地域に貢献したいという思いから神戸市重度心身障害児(者)父母の会・東灘支部の障がい児(者)とその家族を支援している。支援活動は同54年から開始し、5月には運動会、12月には餅つき大会をするようになった。当時は今日のように障害福祉サビスが充実していなかった状況で、重度の障害者が家族だけで外出する機会が少なかった時期からの支援活動。特に「大運動会」は当初同OB会と重度障害者の家族の行事だったが、住吉中学校の生徒や先生、東灘区16の小学校区の地区民生員も参加し地域行事に発展しており、障害者を理解するための交流行事として位置付けられるようになった。
私たちは昭和52年に神戸市立住吉中学校野球部OB会として結成しました。毎週日曜日の野球を主として活動していましたが、少しは地域や人のために貢献したいという思いから、神戸市重度心身障害児(者)父母の会・東灘支部の障害児(者)とその家族を支援する活動が始まりました。
支援活動は昭和54年から開始し、運動会、地元のお祭への参加、キャンプや餅つき大会などを共に楽しむようになりました。当時は今日のように障害福祉サービスが充実しておらず、重度の障害者が家族だけで外出することも大変でしたので、会員皆が自家用車を出し送迎し、時にはマイクロバスに乗ってキャンプに出かけたりしました。私たちは障害児(者)を支援していると言う思いはあまりなく、様々な行事を通して私たちも共に楽しみ、また障害者(児)から多くの事を学ばせてもらいました。
この活動は私たちだけで行って来たのではなく、多くの協力者に支えられて来ました。地域の様々な団体を始め、地元の商店や企業にも行事の運営を助けていただきました。それら活動の積み重ねにより、当初はOB会と重度障害児(者)とその家族だけで行っていた運動会が、今では「大運動会」となり、住吉中学校の学校行事として、校長、教頭先生を始め野球部、ソフトボール部、放送部、ブラスバンド部などが参加し、東灘区16の小学校区の地区民生員も参加する地域行事に発展し、障害者を理解するための交流事業として位置付けられるようになりました。
私たちの活動は年に数回しかない活動ですが、長く続けてきたことが今回表彰を受けることになった要因だと思っています。私は現在3代目の会長として活動していますが、今回の表彰を誇りに思い、この先4代、5代と未来へ引継ぎ、障害児(者)と健常者が共に歩めるため活動を続けて行けるよう頑張って行きたいと思っています。
最後になりましたが、今回の表彰式典に結成当初会員とその活動を支えてきた婦人部合わせて14名を列席させていただきました社会貢献支援財団の方々に感謝申し上げます。
神戸市立住吉中学校野球部OB会
会長 田島 浩一