受賞者紹介

平成26年度 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

まつやま のりまさ

松山 倫政

(千葉県)
松山 倫政

アフリカのブルキナファソ国は、マリ、ニジェール、ガーナ等6ヵ国に囲まれた西アフリカの内陸に位置する。海外青年協力隊も入っていない国へ平成7年に横浜で「日本ブルキナファソ友好協会」を設立。小学校建設6校、井戸30基、診療所5ヵ所、学校用机とイス5,700セット等、教育、医療、保健衛生等の分野へ20年近くにわたり支援を続けている。

推薦者:公益財団法人 社会貢献支援財団

平成24年度社会貢献者表彰の授賞に際し、とても名誉なことと思っております。今回は、私が代表する形で受賞いたしましたが、日本ブルキナファソ友好協会のメンバー及び応援してくださっている方々全員での受賞と思っております。

ポンプ式深井戸の設置(33基を設置)
ポンプ式深井戸の設置(33基を設置)

世界で最貧国といわれているブルキナファソ、しかしアフリカ56カ国の中でこの国だけが争いがなく、日本よりも治安が良いというのは国民性なのでしょう。貧困で生活環境が苦しくても、いつも我々を笑顔で迎い入れもてなしてくれます。

私が最初にブルキナファソを訪れたのは42年前、オートボルタ(旧国名)の時代にさかのぼります。

ブルキナファソは、「もてなしの国」といわれているとおり、その当時でも、私は多くの人たちから暖かい歓迎を受けました。経済大国と引き換えに失ってしまった日本人の美しい心を、我々はブルキナファソで見つけることができるのです。

3年に及ぶバックパッカー生活、途上国の方々には大変お世話になりました。その恩返しがしたいという一念から、1995年に日本ブルキナファソ友好協会を横浜市で立ち上げ、1999年には神奈川県で最初のNPO法人として登記しました。また、2001年には本部を千葉県白井市に移し活動の場を広げ、児童たちと共にネリカ米の稲作を開始しました。さらに2004年には、運営組織及び事業活動が適正であることから国税庁長官より全国で13番目(千葉県では最初)の認定NPO法人として認定されました。2014年には、名誉会長としてフランソワ・ウビダ駐日特命全権大使が就任するなど、両国間の絆はより一層深いものになっています。

協会設立以来、日本とブルキナファソの懸け橋になるよう、青年海外協力隊も入っていないブルキナファソでの活動を続け、教育、医療、保健衛生、農業の分野で、これまでに小学校6校、ポンプ式深井戸31基、診療所5カ所、ネリカ米の稲作、日本で使わなくなった学校用机とイス5,200セットの寄贈などを行ってきました。その活動は内外ともに高く評価されております。

私はブルキナファソで多くの友を得、そして協働で事業を邁進してまいりました。良き友と共に同じ目的を達成するのは、私の喜びでもあるのです。

そして、協力してくれた両国の多くの人たちのおかげで、この度社会貢献者表彰という、栄誉ある賞をいただくことが出来ました。この度は、このような機会を設けていただき心よりお礼申し上げます。

また、これまでご支援、ご協力いただいた関係者各位に、心より感謝すると共に、この受賞を機に、これで終わるのではなく、両国のためにさらなる活動を続け精進してまいりたいと思います。

  • カバネ小学校の竣工式(6校舎を建設)
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  • 白井第一小学校とカバネ小学校とでSkypeによるTV交流会(5回)
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  • 白井第一小学校と協働でネリカ米の稲作(11年)
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  • 女性だけの協同菜園の運営(4ヶ村)
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  • 診療所にポンプ式井戸を設置(私と看護師たち)
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受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」