東日本大震災における救難活動の功績
NPO法人 ゆめ風基金
1995年の阪神淡路大震災を機に、自然災害で被災した障がい者を支援する目的で設立され、2001年に法人格を取得した。16年間様々な自然災害に置いて海外も含め被災地の障がい者・児に4千万円以上届けてきた。東日本大震災では2億円を拠出。いちはやくノウハウを活かして全国に広がるゆめ風ネットワークと連携をとり被災地の障がい者の状況把握(513か所)を開始し、職員を派遣し支援体制を確立し被災した障がい者の生活拠点への資金支援を実施した。
11月25日、帝国ホテルのレッドカーペットの上、「よかったねー」「おめでとう」「よく頑張った」「これからも応援してるよ」との声が聞こえます。51歳にしてはじめての、夢のような出来事です。
脳性まひによる、言語障害、四肢麻痺、全身筋緊張を持つ私。ゆめ風基金代表理事・牧口一二の代行で、授賞式に出席させていただきました。きっと、これからもこの日を思い出すたびに、私はうれしさで身が震え、心がきゅっと引き締まることでしょう。
ゆめ風基金は、阪神淡路大震災を機に、自然災害で被災した障害者を支援する目的で基金を設立。障害者は通常時でも、目いっぱいの気力を奮い立たせ、極限の体力を振り絞り生きています。薄いベニヤ板の上で、細い綱を頼りに立っているようなものです。その命は、災害が降りかかろうものなら、とたんに危ぶまれます。私たちは、一つでも多くその命を守ることが、市民の防災体制づくりに貢献できるものと信じ、活動してきました。
この度の表彰は、私たちが信じ、声をあげ、沢山の方に応援を求め続けてきたことに、これからも胸を張りありがとうと言える誇りを、持たせていただけるものです。
また、個人的な出来事ですが、受賞者一分間自己紹介で、私の脳性まひ特有の声と話し方で、20年ぶりに友人に再会。式前日の夕食・懇談会では、互いの生き抜いてきた様を語り、人としての在り方や、日本のNPOや福祉・医療の状況など、様々な分野の方々と交流を深めることができました。厳しい現状と向き合いながらも、懸命に活動されている皆様から貴重な学びを得ることができました。
私たち、ゆめ風基金も、歴史ある社会貢献支援財団のこの表彰に恥ずべくことないよう、障害者福祉という名にとどまらず、縛られず、これからも活動を続けさせていただきます。
被災障害者の幸福は、すべての市民の幸福につながる。このことを信じて・・・。
NPO法人ゆめ風基金
福本 千夏