東日本大震災における貢献者表彰
ヤフー株式会社
東日本大震災の発生から現在まで、インターネットサービス提供企業として、インターネットサービスを活用した緊急支援から復興支援、あるいは募金サイトを通じての支援などを幅広く実施している。中でも、東日本大震災発生直後から緊急的な取り組みを即座に実施し、被災地の救援活動から全国的な災害関連情報の提供などを行った。
東日本再震災にて、被災された方、そのご家族・親戚・友人の方などが大きな災害にあわれてしまった方々に、あらためてお見舞い申し上げます。
復旧や復興に継続的に関わっている方々を、Yahoo! JAPANとしては引き続き応援していきたいと考えています。
Yahoo! JAPANでは3月11日の震災発生後すぐにプロジェクトを立ち上げました。被災者や被災地の情報を必要としている方々のために、とにかくできることをどんどんやっていこうと、セミナールームを1つ潰してテレビ、ラジオ、PC端末を持ち込み、24時間体制の作業が続きました。
まず被災状況などを集約するページの立ち上げとインターネット募金を開始しました。募金は2004年の新潟県中越地震をきっかけにネット募金の仕組みを作っていましたので、その日のうちに緊急募金を実施、1週間で10億円にのぼる寄付が皆様から寄せられました。
また、復興支援情報や避難所やライフラインの情報をまとめた被災地別支援情報のページを設けたり、電力需給の不安が高まれば、ひと目で電力状況がわかる「電気予報」を作り、節電要請が出ている間はトップページに表示するなど、正確な情報を伝えることに注力しました。
また一方でインフラ面の取り組みもありました。被災県の自治体などのウェブサイトの多くがアクセスし難い状況にありましたので、ネットワーク技術を活用して、緊急避難的にキャッシュサイトを作り、各自治体が発信する情報を必要としている方々がちゃんと閲覧できるようにしました。インターネットポータル事業者としてのネットワーク環境や技術が活かせたところです。
未曾有の震災で、Yahoo! JAPANとしても手探りで必要とされている情報を見極めながら、インターネットだからこそできることがきっとあると信じ、全力で取り組んできました。
その結果として、3月の震災を契機に、インターネットのメディアとしての信頼度や価値が飛躍的に高まったという調査報告も出ています。震災を機に、インターネットの使い方が変わったというような人も多いと聞きます。これは個人としても非常に嬉しいことでした。普段あまりインターネットを使わない方などにとっても、こういう時に頼りになるんだな、役に立つんだな、などと感じていただくことができたのだとしたら嬉しく思います。
震災から1年。復興には長い月日がかかりますが、インターネットを活用した産業復興と今後の防災に役立つことを軸にこれからも全力で取り組んでまいります。