東日本大震災における貢献者表彰
災害ボランティア・チームふくい
福井県からのボランティアチームで、震災後、岩手県陸前高田市に入り、瓦礫の撤去、道路交通の確保、遺体の捜索、救援物資の支給などを行なったほか、福井県から介護士や看護師、理学療法士などを派遣し、医療福祉活動なども行った。3月下旬から8月末まで継続された活動で延べ1,200人が復興作業にあたり、9月以降は断続的に活動している。また、陸前高田市で生産されているTシャツやタオルなどの「復興支援グッズ」の販売会を福井県内各地でおこなったり、「高田の松原」の松を瓦礫の中から回収し、その幹から作ったキーホルダーなどを販売や被災地特産の米崎りんごの販路拡大など復興に役立てるなどの活動を行っている。
今回の大震災発生にあたり、今までの取り組みを活かし、要請待ちではなく、発災後速やかにかつ積極的に先遣隊を派遣し、災害地での情報収集にあたり、大きな被害を被り救援活動として福井県内の自衛隊・消防・警察・赤十字関係者の多くが向かった陸前高田市をカウンターパート式に継続・集中的に支援することにした。被災地で行なってきた活動内容及び現在も継続中の活動は、以下のとおりです。
- 平成23年3月18日〜
陸前高田市災害ボランティアセンターの立ち上げ支援 - 平成23年3月下旬〜8月下旬 =福井県からボラバスの運行=
高齢者などの要援護者宅への訪問介護、看護・入浴介助・見守り活動・福祉避難所での介護活動支援及び現地機関復旧に伴う要援護者情報の移行
- 平成23年4月上旬〜8月下旬 =福井県からボラバスの運行= 被災者宅(敷地)・農地・区道・農道・都市及び農業水路などのガレキ撤去
- 平成23年4月下旬〜継続中(回収は終了) 数珠の加工販売は今後も継続する。
名勝陸前高田の松原の流木(倒木)松の回収(1万本)及び薪、数珠や木製グッズなどの加工製作・販売を行う再利活用事業による収益金の寄付 - 平成23年5月〜8月下旬
福井県内の伝統品 越前焼きの食器1万点を仮設住宅居住者に配る
保育園児に対しての和紙を使った折り紙教室など - 平成23年5月上旬〜継続中
定期的に訪問し、炊出し、もちつき大会、お楽しみ会の開催を行いながら、傾聴ボランティアや寄り添い、見守り・健康チエックなどの活動を行う。 - 平成23年9月〜継続中
りんごを一括大量購入輸送し、復興りんごと名付けて福井県で販売すると共に販路拡大を行う。 - 平成23年5月〜平成23年12月
津波で大工道具を流された方に対しての大工道具の提供(流木松の再利活用プロジェクトのため) - 平成23年5月〜継続中
気仙朝市への福井ブース出店(福井県産品の格安販売)
24年度は、仮設商店街への出店と商店街復興のための支援 - 平成23年4月〜継続中
時間と共に変わる被災者のニーズに即した、物資支援を行う。
「チームふくい」の総称の元、上記の様な活動を陸前高田市に的を絞り継続的・集中的に行なってきた。ボラバスでのボランティア派遣を含み約1200名のボランティア派遣を行なってきた。
福井県から継続的に支援を行ってきたことにより、被災者(行政・市民)も「ああ、ふくいさんですね」と心を開き、安心して関わることが出来たと感じている。
今後は、単に人的・物的支援だけでなく、被災地が復興へつながる、被災地の産品の販路拡大による経済自立ができるようお手伝いをしていきたいと考えている。
そして、陸前高田市と福井県の交流がいろんなレベルで盛んになり、お互いどんなときも助け合える関係になるよう頑張っていきたいと思っています。