東日本大震災における貢献者表彰
NPO法人 ひまわりの家
南相馬市は放射能汚染により、2軒ある精神病院が休業となった為、実質医療崩壊となり、隣接する相馬市の患者も行き場を失った。精神疾患を患う人には環境の変化と薬を飲まないことが一番悪影響を与える。そういった精神疾患患者を支えるため、NPO法人ひまわりの家は、閉鎖された病院のスタッフと協力し、病院に併設されていたケアホームや、通院していた患者の受け入れを行い、安否確認や薬の在庫確認等サポートを実施。通帳も持ち出せずに避難した患者や処方箋も分からない人への対応等多岐にわたる。行政に対して相馬市内の病院に臨時で精神科を設けてもらう働きかけなどを行い、他にも炊き出しや通いで患者の作業所での受け入れ、相馬市の委託事業としての業務も行っている。
福島県の相双地区にある精神科の病院、クリニックが平成23年3月原発事故の関係で全て閉鎖しました。
相馬市には、精神科の病院もクリニックもありませんでした。ひまわりの家に通所している人グループホームで生活している人、約100名もの利用者が、お医者さんがいない、薬をどうしようと、とても不安で大変な思いをしました。
病院の関係者や行政の方々のご配慮で、3月末には臨時の外来ができました。全国から精神科の先生方が相馬市にいらしていただき、診察や薬の処方もして下さいました。
そして、いろいろな関係機関の方々のお力で、今年の1月に精神科の病院がなかった相馬市に、待望の精神科のクリニックができました。震災、津波、原発事故の災害の中、スタッフー同力を合わせ、協力し合った結果だと思います。
その後、閉鎖された病院に通院していた障がいを持つ人たちが、相馬市に避難して来ました。その人たち8名を、グループホームへ入居受け入れました。
他にも8月ごろに原発の関係で郡山市や二本松市に避難していた人たちが、仮設住宅に移って来ました。その人たちへの相談支援等、訪問の支援も続けております。
震災前から、障がいを持った人たちが安心して地域で生活が出来るよう支援を続けてきました。
今回、社会貢献者として受賞が決まり、たいへんうれしく思います。
本当に感謝申し上げます。
これからも、変わらぬ支援を続けていきたいと思います。ありがとうございました。