社会貢献の功績
日・タイ親善交流グループ
昭和54年にタイ国僻地の教育支援を目的として設立されたNGO団体。赤十字などへの物資の寄贈、学校や診療所、汚水処理施設、保育所、寄宿舎の建設を始め、同国の困窮児童や住民たちのためのさまざまな援助活動を実施している。これまでに、教育施設など17施設以上を建設し、同60年から15年間にわたり、キャラバンによる無医村や僻地への巡回医療の他、国境に接するアジア諸国の難民問題に対し人道的支援も行っている。「出来る人が出来る事を出来る所へ愛ある行動を」を理念として30年以上にわたり活動を続けている。
1979年「出来る人が、出来る事を、出来る所へ、愛ある行動を…」との理念で国際協力支援団体(N・G・O)を設立いたしました。
以来毎年訪タイし、僻地の困窮児童や住民たちの為に、支援活動を32年間に亘り実施して参りました。幼、小、中学校の建設。診療所、保育園、寄宿舎、図書館、多目的食堂棟の建設。バディック染 めの汚水処理施設、給食の為の酪農事業、奨学金などの支援。また趣旨を同じくするタイ国王立僻地教育振興協会と提携し1985年〜2010年まで僻地を巡り、文房具、楽器、運動具などの提供及びタイ医師団による健康診断、子供たちのヘアーカットを行い、村人や子供達の喜ぶ姿に感動を覚えながらボーダーラインの貧困地域で活動を行いました。
これらの活動で国境沿いで生活する姿に接し、多くの見聞と知識を得られたことは自分への大きな財産となりました。32年間休むことのない活動で貴重な体験を私に与えてくださったことは、健康と環境に恵まれ又皆様方の多大なるご支援によるものと感謝しております。
このボランティア活動で、タイ西北部のミャンマー国境近くのクンユァム地域で、旧日本兵が駐屯した寺院や村落で遺骨や遺品が残っているのを知りました。7年前から慰霊と地元住民との友好の為に、日本の桜の植樹活動も始めました。帰還できずに異国の地に眠る兵士に、せめて故国日本の桜の花見ができるならば、と願っております。
末記になりましたが、この度の授賞に際しまして笹川平和財団理事長の関晃典様には心より感謝申しあげます。公益財団法人社会貢献支援財団よりの授賞を励みに、今後共健康の続く限り活動を推進して参りたいと思っております。ありがとうございました。