人命救助の功績
武末 慎
平成22年6月6日午後2時頃、台東区JR鶯谷駅山手線のホームで、向かい側のホームから目の不自由な男性(34)が線路に転落しているのを目撃。線路に降りて走り寄り、倒れている男性を抱え上げ、ホーム上の通行人と協力して救出した。男性が車椅子に収容されたのを見届けた後、振り返ると転落場所の近くに列車が停止していた。男性は左足を骨折したが一命を取りとめた。
平成22年6月6日、JR鶯谷駅で子供2人と私の3人で電車を待っていると、後ろでものすごい音がしたので、振り返ってみると、線路上に男性が倒れており、山手線外回りのホーム上では、旅行客と思しき方々が「列車非常停止警報装置」を必死で押している様子と、白い杖が目に入りました。
そこで私は転落した方は目が不自由で、ホームから線路に転落した衝撃で、方向感覚も分からなくなっているに違いないので、助け出そうと決心しました。山手線内回りホーム上から、電車が駅に接近していないのを確認し、子供にはホームで待っているように言い渡し、線路上へ入りました。山手線外回り線路に入った私は、転落した方を持ち上げ、ホーム上の方々に引き上げてもらい、転落者の荷物と思われる散乱物をホーム上に拾い上げて、私もホーム上の方々に引き上げてもらいました。
駅員さんに現場まで来てもらい、転落した方が足を痛がっていたため、車椅子を持って来られたので、転落者をホーム上の方々全員で協力して車椅子に乗せ、荷物の確認をした後、後の処理を駅員さんに託しました。
転落者の救助中に子供2人の様子を見てくださっていた女性にお礼を述べて、家路に着きました。
その後の報道で、転落された方が足を骨折していた事を知りましたが、手術が成功したとの報もあり、とても良かったと思っております。