人命救助の功績
立本 敬三
平成22年8月12日午後1時20分頃、豊後大野市の大野川で渓流りの最中に、男性が、河川内で転倒し溺れているのを目撃。流れの速い川に入り、沈んで動かなくなっていた男性を引き上げた。男性は意識不明・呼吸停止の状態であったため、人工呼吸と心臓マッサージを施し、一命を取り留めた。
大分県豊後大野市に流れる大野川は県内でも、鮎釣りの名所である。
私は、鮎の友釣りが趣味で夏になると釣りに出かけています。
平成22年8.月12日、今日もスエットタイツを身につけ車で河原近くまで行き鮎の友釣りを始めました。
川の反対側にも釣り人が一人いましたが、2時間ぐらい釣りをしていた時、反対側の釣り人が急に竿を持ったまま泳ぎ川を下り始めました。私は、少し泳ぐと岸につくと思って見ていると、急に動きが止まり流され、水面から姿が見えなくなりました。
とっさに大変だと思い川に飛び込み対岸まで40メートルぐらい泳いで渡りきりさらに岸を走ってまた川に飛び込み15メートルぐらい泳いだ川の中に、沈んだ人を見つけました。首根っこをつかんで顔を水面から引きあげやっとの思いで、岸に泳ぎつき、私はどうしてもこの人を助けたい思いからすぐさま人工呼吸を無我夢中でしました。
少しゲップをしたような感じがありましたが、意識は戻らなかったので、もう1人では、ダメだと思い再び川を泳いで渡り、車の中の携帯電話で119番し救急車を呼びました。消防の人が来たので溺れた人の所まで行ったら、意識が戻っていたので助かったのだと思ったとたんに、足の力が抜けて私は座り込んでいました。
溺れた人は救急車で病院に運ばれて行きました。後日、溺れた人は、肺に水が入り普通は助からない事が多いと先生から伺いました。本当に助かって良かったと思いました。
人生初めての経験で自分にこんなことが出来るなんて考えてもみませんでした。警察署、消防署、市から感謝状を頂きあらためてすごいことをしたのだと思いました。救急法を学んだ成果がこのような形で一人の命を救ったかたちになりましたが二度とこんな事故には遭遇したくないものです。