平成12年度 社会貢献者表彰
第一部門/緊急時の功績
たかはし ひでのり
故. 髙橋 秀典
(当時34歳 宮城県桃生郡矢本町)
平成11年8月5日午後零時30分ごろ、宮城県石巻湾内の大曲浜で、波高4~5mの荒波の中、溺れそうになっている女性2人を発見し、近くで遊泳中の2人の女性と共同して救助された。無事救助の後、氏自身は力つきて高波にさらわれ死亡された。
推薦者:宮城県教育委員会
髙橋さんは、この日子どもと遊びに来ていたが、沖合いで女性2人が溺れそうになっているのに気付き、近くで遊泳中の別の女性2人と危険をかえりみず、海に飛び込み救助した後、波打ち際まで来たが、子どもの目の前で髙橋さんだけ高波にさらわれた。消防と警察で全力をあげ周辺の海上を捜索、午後1時ごろ髙橋さんを発見、収容先の石巻市内の病院で死亡が確認された。現場は、海浜緑地公園近くの海で、遊泳禁止区域であり事故当時風が強く波は高かった。
危険をかえりみず救助にあたった勇気ある行動に、石巻警察署は、感謝状を贈呈するとともに、宮城県が定める「警察官の職務に協力援助した者の災害給付に関する条例」を適用した。